湿気がうっとうしい季節……「蒸す」ことのメリットを考えてみた

太田出版ケトルニュース / 2013年6月4日 8時43分

静岡県熱川温泉「ホテル志なよし」の噴塔

気象庁により関東の梅雨入りが宣言され、いよいよジメジメとしたシーズンが到来する。ものがカビたり、湿気で髪型が決まらなかったり……と嫌なイメージがつきまとう梅雨だが、そんな季節を少しでも明るく乗り切るために「蒸す」ことのメリットについて考えてみた。

実はこの日本の「蒸す」気候のメリットとして、美肌効果があるのをご存じだろうか。欧米人と日本人を比較したとき、圧倒的に異なるのが肌の質。これはもともとの体のつくりによるところもあるが、日本の湿度の高さも大いに関係しているらしい。

肌にスチームをあてる美容法があるように、美肌を保つために重要なのが保湿。シワやシミを防いで若々しい肌を保つために重要な要素なのだが、日本はもともと湿度が高いため、比較的肌の乾燥を防ぎやすく、美肌をはぐくむのにうってつけの環境なのだ。一方で欧米は乾燥した気候の地域が多く、そのため肌が粉をふいたり、年をとるにしたがってシワが刻まれやすくなるという。

また日本に長年暮らしている外国人は「日本の湿気にはいつまでたっても慣れることができない」としながらも「痩せるのには効果的かも」という声もあがっている。天然の美肌スチーム状態になり、さらにダイエット効果も出やすいならば、女性にとってはある意味うれしい季節にもなりうる。さらに、この蒸し暑い気候を耐え忍べばビールもひときわ美味しく飲めたりと、酒好きにとってもちょっとした楽しみが増える季節。梅雨の湿気、考えようによってはそう悪いことばかりでもないのだ。

気候的なものだけでなく、「蒸す」ことには様々な健康効果がある。例えば蒸し料理。その名の通り蒸気で野菜や肉、魚介などを加熱調理した料理だが、この料理の最大のメリットは、油を使わないのでヘルシーだということ。野菜も蒸すことによりかさが減るのでより多くの量を摂取することができ、健康食として人気が高い。

温泉地として有名な大分県別府市には、天然噴気を利用した蒸し料理「地獄蒸し」で有名。同市にある「地獄蒸し工房 鉄輪」では、地元の商店で新鮮な食材を購入し、自ら蒸し料理を作ることができる。温泉と蒸し料理で、体の内外から健康増進を図ることができそうだ。

 さらにこの別府の蒸気が生んだ人気スイーツが「地獄蒸しプリン」。別府市の明礬(みょうばん)温泉から生まれたスイーツで、そのいかつい名前とは裏腹に、とろける舌触りとカラメルのハーモニーが絶妙。このプリンは防腐剤無添加というところもポイントなのだが、実はこれ、温泉の噴気に防腐効果の高い天然の硫黄成分が含まれているため。天然の防腐剤のおかげで、体に優しい仕上がりになっている。

 このように、気候的にも調理法としても「蒸す」ことにはメリットが多いことがお分かりいただけただろうか。ムシムシする気候に嫌気がさした時には「この湿気に美肌効果が……」と考えたり、温泉地で蒸し料理に舌鼓をうったりして、この季節ともうまく付き合っていきたいものだ。

【関連リンク】
温泉蒸し料理のある宿(ゆこゆこ)

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