温泉宿の朝食の定番「温泉たまご」を食べるのは日本だけ?

太田出版ケトルニュース / 2013年11月12日 12時11分

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ゆでて良し、焼いて良し、生で食べても良しの万能食材のたまごですが、これまた美味しいのが“温泉たまご”。温泉大国の日本は“温泉たまご大国”でもあるわけですが、残念ながらその発祥や由来は定かではありません。ただ、群馬県の川原湯温泉には、「ここが温泉たまごのゆかりの地」と宣言したくなるような、ニワトリとたまごにまつわる伝説が残っています。

1193年に源頼朝が発見したとされる川原湯温泉。その発見から約400年が経ったある日、突然お湯が枯れかけたことがありました。困り果てた村人の1人がお湯の匂いをかぐと、たまごをゆでたにおいが・・・。そこでニワトリを川原湯神社に奉納してお祈りをしたところ、なんと再びお湯がわき出したというのです。

そしてこの時、「お湯わいた、お湯わいた」と喜んでいたのが、だんだんと「お祝いだ、お祝いだ」とお湯をかけあって喜び合うようになり、それが400年以上続く奇祭「湯かけ祭り」になったのだとか。ふんどし姿の男たちが厳冬の早朝からお湯をかけあい、湯の神に感謝するこのお祭りには、お湯をかけてニワトリの入った紅白のくす玉を割り、飛び出したニワトリを捕まえた人が年男になれるという儀式があります。

ちなみに、海外にも温泉たまごの文化は存在しています。地熱大国・アイスランドの首都・レイキャビクから約45km離れたクヴェラゲルジは、街中で温泉がむき出しの状態でボコボコわいているナチュラルな温泉エリアとして有名な街。源泉の水深が深いため、こちらでは釣り竿のようなもので温泉たまごを作ります。また、オーロラスポットでもあるレイクホルトには、なんと村の共有施設として温泉たまごの“ゆで場”が存在するのだとか。地元の人は洗濯ネットにたまごを入れて温泉たまごを作るそうです。

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