茨城県大洗町唯一の本屋はなぜある人気アニメに占拠された?

太田出版ケトルニュース / 2014年5月1日 10時39分

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女子高生がやまとなでしこの嗜みとして戦車に乗って闘うアニメ『ガールズ&パンツァー』。その舞台となった茨城県大洗町は、町中がガルパン一色で、電車やバスもアニメ仕様にラッピングされており、どの店先にもキャラクターのパネルが立ち並んでいます。

町で唯一の本屋である「江口又新堂(ゆうしんどう)」の本棚もまた、関連書籍が充実しており、戦車模型やキャラクターのフィギュア、30冊以上の同人誌……と、ファンが寄贈するグッズにより、店内の本棚が大規模ジャックされています。

「本棚のサイズ内なら何でもOKっていただいてたら、本の数が減っちゃったのよね」。そう語るのは、店長の江口文子さん。創業は1848年。もともとは書籍以外に薬や酒、障子などを販売していたため、店の奥には明治時代に作られたられた木製の広告看板がいっぱい。そんなお宝以上に目を見張るのが、やはり120パーセントガルパン目線で構成された本棚です。

声優陣が大洗の町を紹介するガイド本に始まり、登場人物が好きな戦争漫画、アニメで活躍するドイツ戦車の図解本と、愛がほとばしっています。そのうえ、江口さんは町の親善大使のような人柄で、手作りの食べ歩きマップや幕末の大洗についてのミニコミを無料配布。お店はファン交流の場と化しており、中国やベネズエラ、最近では元フランス空軍のパイロットなど、戦闘機マニアの方も来店したそうです。

大洗町といえば、北海道・苫小牧と本州とを結ぶフェリーターミナルがあるほか、大型水族館「アクアワールド大洗」、アウトレットモール、ゴルフ場、夏は海水浴と、周辺には見どころもたっぷり。ガルパンファンは、かの徳川光圀公も息を呑んだと言われる町の名所・大洗磯前神社も訪れており、神社の境内の絵馬棚は、声優やファンの手書きイラストが描かれた絵馬で埋め尽くされているそうです。

◆ケトル VOL.18(2014年4月15日発売)

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