松尾芭蕉「奥の細道」に倣えば、五月病が解消される?

太田出版ケトルニュース / 2014年5月16日 9時1分

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大型連休も過ぎ、次に三連休がやってくるのは約2か月も先のこと。本格的な梅雨入りを前に、天気だけでなく気分も晴れず、仕事さえ手につかない…と、ストレスを抱えがちな現代人特有の五月病シーズンが到来した。鬱々とした気分を払しょくするにはリフレッシュが必要だが、日常の中でも比較的簡単にできる気分転換といえば「旅行」である。

タイミングよく、5月16日は「旅の日」と定められており、これはかの有名な俳人・松尾芭蕉が『奥の細道』へと旅立った日に由来するそうだ。『奥の細道』といえば、芭蕉が約5カ月間という長旅の道中で残した俳句を集めた作品集。その中で、芭蕉は旅の道中いくつかの温泉地に足を運んだとつづっている。

その一つが石川県の山中温泉だ。現代でも名湯として知られる山中に立ち寄った芭蕉は、「山中や 菊は手折らじ 湯の匂い」と詠み、有馬、草津と並ぶ「扶桑(=日本)三名湯」と称えたといわれている。

この他にも芭蕉はさまざまな温泉地に立ち寄りながら数々の名句を残し、『奥の細道』を完成させたが、実は温泉ソムリエ協会のWebサイトによると、温泉には「転地効果」なるものがあるという。日常生活を離れ、環境に恵まれた温泉地に行くことにより、五感に刺激を受ける。すると、呼吸や消化、さらには脳内ホルモンを調節する内分泌系などの自律神経の中枢のスイッチが入るそうだ。もしかしたら、芭蕉が温泉地で名句を残すことができたのも、温泉地特有の豊かな自然と非日常感が彼を刺激し、創作意欲をかきたてたからなのかもしれない。

また、この転地効果には、ストレス解消や心身疲労の回復にも効果が期待できるのだとか。もし五月病に悩んでいるのなら、芭蕉に倣って温泉に浸かることで、気分転換になるだけでなく、新たなアイディアまでも浮かんでくるかもしれない。

【関連リンク】
文豪の愛した温泉地(ゆこゆこ調べ)

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