たけし、福山、ナイナイ、中島みゆき 大物たちの「ANN」最終回伝説

太田出版ケトルニュース / 2018年12月10日 7時0分

『ケトル VOL.45』(オールナイトニッポン特集号)

今年10月2日、深夜ラジオの代名詞『オールナイトニッポン』(ANN)が50周年のメモリアルイヤーを終え、次の50年に向かって新たな一歩を踏み出しました。50年の歴史では数多くのハプニングがあり、「最終回」というキーワードだけでも数々の伝説が残されています。

1987年3月30日に最終回を迎えたのは中島みゆき。「今夜でディスクジョッキーを中退します」と“ディスクジョッキーの中島みゆき”に別れを告げ、「今から数えて10 秒後に、私は音楽に走ります。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1……。こんばんは、中島みゆきです」という“音楽家の中島みゆき”の挨拶で終わる最後のメッセージは、ニッポン放送前に集まった1000人を超えるリスナーが泣きながら合唱した『白鳥の歌が聴こえる』の調べとともに、今も深夜ラジオの伝説として語り継がれています。

フリートークが1時間ほど続き、ひと段落したところでハガキのネタコーナーに移る──今も深夜ラジオで継承されているフォーマットを確立したビートたけし。毎週1万通近くのハガキが寄せられ、“ハガキ職人”という言葉も生み出しました。そんな深夜ラジオの記念碑とも讃えられる同番組の最終回(1990年12月27日)。ニッポン放送は関係者一同が赤絨毯で迎え、放送の最後にたけしが「ありがとう、さようなら」とリスナーへの感謝を告げました。

相方・矢部の卒業により、2014年9月25日で20年半の歴史に幕を下ろしたナインティナインのANN。事前に岡村は「号泣するかもしれない」と語っており、リスナーも湿っぽい最終回になると予想していたものの、サプライズで用意した矢部の「感謝の手紙」が番組関係者をいじり倒す内容に終始したように、涙よりも笑いにあふれた最終回となり、最後の挨拶もいつも通り、「わーわー言うとります」「お時間です」「さようなら」で締めくくりました。

1992年1月から放送された『福山雅治のオールナイトニッポン』を含めると、2年の空白期間を挟み、実に23年にわたってANNのパーソナリティを担当した福山雅治。2015年3月28日の最終回では、名物コーナー「魂のリクエスト」も特別バージョンで送り、2曲の弾き語り(『何度でも花が咲くように私を生きよう』『Good night』)を披露。放送後は有楽町のニッポン放送前に集まった約3000人ものリスナーに、自ら感謝の言葉を伝えました。

最後に、悲しいエピソードを1つ。X JAPANの解散に伴うソロプロジェクトが本格化したことで、金曜2部を担当することになったhide。しかし1998年4月にスタートした番組は、たった4回で幕を閉じました。レコーディングのために滞在していたロサンゼルスでの収録分の4回の放送が終わった5月2日。その翌週には東京での初となる生放送が行われるはずでしたが、放送の数時間後にhideが急逝したことで、エンディングでの「また来週」の言葉は幻になってしまいました。

◆ケトルVOL.45(2018年10月12日発売)

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