Licaxxx連載『マニアックの扉』 音楽にも影響を与える建築的思考

太田出版ケトルニュース / 2020年10月18日 9時15分

夢だったという建築家について語る

Licaxxxは、東京を拠点に活動するDJ、ビートメイカー、編集者、ラジオパーソナリティ。そんなLicaxxxが、ワンテーママガジン「ケトル」で連載中。『マニアックの扉』の第8回目は、夢だったという建築家、建築の扉。

「ケトルVOL.56」及びnote(https://note.com/kettlemagazine)で連載中の一部を紹介。

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今回は、私、Licaxxxのかつての夢であった建築家を切り口に書き進めていこう。建築と一口に言っても、構造やまちづくりなどたくさんのアプローチがあるが、私は意匠建築を志していた。ざっくり言うとデザインということになるが、建築の思想的アプローチの部分に惹かれたからである。

現在の音楽との関わり方にも大きく影響を与えている建築的思考を、そこに辿り着くまでの建築を紹介しながら、今回は趣味的な駄文でさっくりと紹介したい。

なんだか建築って専門用語が多くてちょっとお堅くて、でもカルチャー誌がやってくれる建築特集は読みやすいけど体系的な話がなかなか見られなかったので、これが扉のひとつとなれば、と思う。

◆人・もの・場所の歴史を踏襲した建築の強さ

まず紹介したいのは、美術館などを多く手がけている建築家ダニエル・リベスキンド。

彼の建築はすごく感情的で生っぽい。街に溶け込むようなものではなく、攻撃的だとか景観が崩れるとか、いつも議論の対象となる。景観に馴染み、物語を語らないものを「冷たい建築」と表現するが、そうではない方に建築の力があると私も考えている(見た目はクールでも中身は松岡修造ばりに熱くありたい、そして夢を持ちたい)が、影響を受けた理由は、そんな見た目が過激な“ザ・意匠”が社会とちゃんと繋がっていて、独りよがりのただの異物ではないということがハッキリと理解できたからだ。

それは、歴史を踏襲しているということ。建てる場所の歴史、中に入るものの歴史、そして作る人間の歴史。いろいろな物語が建築が作られる前から存在していて、それらが詰まった作品は、私たちにたくさんの物語を語ってくれる。

彼の代表作がベルリンにある「ユダヤ博物館」だ。

この続きはnote(https://note.com/kettlemagazine)で読めます。

◆建築の扉のカギ


ダニエル・リベスキンド:


1046年ポーランド生まれ。建築家になる前にはアコーディオン奏者として奨学金を得て渡米するなど、音楽家として活躍。そのバックグラウンドから、建築設計のコンセプトや空間について、音楽の喩えも多い。また、建築家としてはザハ・ハディッドと同じく、現代建築における脱構築主義を代表する1人

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