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子どもの前で暴力・けんか…心理的虐待「面前DV」3年で約300件相談増加

KKT熊本県民テレビ / 2024年6月11日 19時32分

面前DV→心理的虐待に

配偶者やパートナー間の暴力を指す「DV」。これを子どもの目の前で行うことを「面前DV」といい、身体的なものだけでなく暴言やけんかも含まれます。

DV・面前DVとは

子どもに対する直接の暴力ではありませんが、幼い心を傷つける「心理的虐待」のひとつに挙げられています。県内でもこの面前DVが増えている実態が明らかになりました。

5月、困難を抱える女性を支援しようと開かれた会議。警察や医療関係者、一時避難所を運営する民間団体など約60の機関が集まりました。

熊本県のDV相談件数

県女性相談センターによりますと、昨年度1年間に寄せられたDVの相談件数は953件で、3年間で300件ほど増えています。

その要因のひとつが、在宅時間が長かったコロナ禍があけパートナーと離れて相談する時間が取れるようになったこと。さらに、DVへの関心が高まり周囲から警察への通報などで発覚する事例が増えたといいます。

熊本県の児童虐待 相談件数

あわせて児童虐待も年々増加傾向に。昨年度の県内の相談件数は2739件で、10年で4倍以上に増加しています。

児童虐待の相談種別

中でも、面前DVを含む「心理的虐待」が1517件と過半数を占めました。

この面前DVが子どもに与える影響がいま、心配されています。

KKT熊本県民テレビ

■支援機関

「(DVの)現場にお子さんがいなかったか、面前DVに該当しないかというのを注意して対応することとしています」

「DV被害の親の元で育つと子ども自身も社会的な人間構築が難しいということがある。児童の多方面からのサポートも必要だと痛切に感じている」

夫婦間にとどまらず次の世代まで連鎖する可能性があるDV。県は関係機関と連携して対策の幅を広げる考えです。

(スタジオ)

児童福祉に携わる児童養護施設、光明童園の堀浄信施設長は…。

▼目の前で大好きな両親が傷つけ合う様子を見ると子どもの安心・安全が脅かされる

▼その不安から、悪いことだと分かっていても他の子どもに暴力を振るうこともあり、将来的にDVを繰り返してしまうこともあると話します。

面前DVを防ぐために、もし子どもの前でけんかをしてしまったら…。

▼子どもに謝り、話を聞く。ため込ませないことが重要です。

▼核家族化が進む今、地域の人とのつながりを作るなど、第三者が家庭に入っていくことも大切です。

DVや虐待を見聞きしたら放置せず相談をしてください。

DVの電話相談は「#8008」(はれれば)

子どもの虐待が疑われたら「189」(いちはやく)まで。住んでいる地域の相談施設につながります。

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