【マイクオフ】水俣病再懇談始まる『ゼロ回答』要求書への国の回答に被害者側は反発
KKT熊本県民テレビ / 2024年7月8日 12時17分
今年5月、水俣病の被害者団体と伊藤環境相との懇談の際に環境省の職員がマイクを切って発言をさえぎった問題で、伊藤環境相との再度の懇談が8日から始まりました。
この問題は今年5月1日、水俣市で行われた伊藤環境相と水俣病の8団体との懇談会の席で、環境省の職員が被害者のマイクを切って発言をさえぎったものです。伊藤環境相はその後、環境省の対応を謝罪し、改めて懇談の場を設けると約束しました。
![](https://image.typeline.play.jp/2cf93e2bebf2459a9b0b1b7fefaf4a8d/08d54a01-293e-46cb-a152-679f3a35787c.jpg?w=550)
再懇談初日の8日は、水俣市の会場に水俣病の6つの被害者団体と伊藤環境相、熊本県の木村敬知事などが出席し、最初に伊藤環境相がこれまでの経緯を謝罪しました。
■伊藤環境相
「公害の歴史と経緯を踏まえつつ、大変つらい状況にある方々にできる限り寄り添って対応出来るよう省をあげて取り組んでいきたい」
懇談では、団体側が共同で提出していた水俣病認定制度や患者補償のあり方などについての要求書に環境省側が文書で回答しました。しかし、従来の政府の見解を繰り返しただけの内容に、被害者側は「ゼロ回答」として反発しました。
午前中は主に水俣病の認定制度のあり方について議論し、午後からは住民の健康調査の問題などについて話し合われます。再懇談は10日と11日にも行われます。
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