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【実態は】飲酒運転死亡事故から1か月 現場周辺で飲酒検問 5類移行後は増加傾向

KKT熊本県民テレビ / 2024年7月15日 19時14分

飲酒検問の様子

熊本市中央区で6月、飲酒運転の車が暴走し、はねられた20代の女性が死亡する事故がありました。運転していた男は過失運転致死の疑いで現行犯逮捕され、熊本地検は、男をより刑が重い危険運転致死傷の罪で起訴しました。飲酒運転による事故はどうして後を絶たないのか。連休を前に、警察が現場付近で飲酒検問を行いました。

■内藤有希子記者

「まもなく事故から一か月です。現場では、繁華街から来た車の飲酒検問が行われています」

7月12日夜に行われた飲酒検問

7月12日の夜、熊本市中央区細工町で行われた飲酒検問。午後11時過ぎから数時間、警察官が通りかかった車を停めてドライバーの呼気を調べました。

防犯カメラの映像

飲酒検問が行われた場所周辺では、約1か月前に痛ましい事故が起きました。6月15日の午前4時過ぎ、飲酒運転の車がトラックに追突事故を起こした後、時速70キロあまりのスピードで後ろ向きに250メートルほど走行。歩道にいた27歳の女性をはね死亡させました。

車を運転していた熊本市中央区島崎のホスト、松本岳被告(23)は、「飲酒事故がばれるのが嫌だった。逃げるのに必死だった」と供述し、危険運転致死傷などの罪で起訴されました。

12日の飲酒検問で検挙者はなし

この事故を受け、熊本県警は飲酒運転の取り締まりを強化しています。この日、検挙された運転手はいませんでしたが、1人の呼気から基準値の0.15ミリグラムを下回るアルコール分が検出されたため、警告したということです。

【スタジオ】

(緒方太郎キャスター)

今回、検挙はありませんでしたが、基準を下回るアルコール分が検出された人がいました。県内でも飲酒運転がなくなりませんね。

「記者のコトバ」倉本彩アナ

(倉本彩アナウンサー)

熊本県警の実態調査によりますと、飲酒運転の検挙件数は去年1年間で527件ありました。内訳は、呼気中のアルコール濃度が0.15ミリグラム以上の「酒気帯び運転」が481件、アルコールの影響で正常な運転ができないおそれがあり、さらに罪の重い「酒酔い運転」が46件です。

飲酒運転の検挙件数(熊本県警)

過去10年間の推移を見ると、コロナ禍で減ったものの、「5類移行」後は増加傾向に転じています。飲酒運転による人身事故の件数は去年35件で、今年は5月末までに17件と、去年より5件増えています。

飲酒運転実態調査(熊本県警)

(緒方キャスター)

警察はどう分析しているんですか。

飲酒運転実態調査(熊本県警)

(倉本アナウンサー)

飲酒運転で検挙された人物に警察が聞き取ったところ、その動機で多かったのは、「休んだから大丈夫」が169件でした。次いで「ほかの交通手段が面倒」が102件、「取締りにあわない」が64件でした。

(緒方キャスター)

飲酒後に休んだとしても、アルコールが抜けるまでは絶対に運転はできません。「ほかの手段が面倒」や「取締りにあわない」というのは言語道断ですね。

(倉本アナウンサー)

お酒を飲んだ後の運転はもちろん、二日酔いの状態でも飲酒運転になります。飲酒運転だとわかって車に同乗した人も罪に問われます。

今回は飲酒運転で27歳の若い女性が命を奪われました。どんな理由があっても、事故で誰かにけがをさせたり命を奪ったりしては取り返しがつきません。飲酒運転は絶対にやめましょう。

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