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熊本市の学校教員"追加の追加募集" 回ってきたこれまでの採用の「ツケ」

KKT熊本県民テレビ / 2024年10月22日 19時45分

熊本市・上村清敬 教職員課長

学校の先生のなり手がいません。熊本市は初めて学校教員の追加募集を実施しましたが、応募者が目標を大きく下回ったため2次募集する事態となりました。

来年度採用予定を52人下回る定員割れ

熊本市では教員を計画通りに学校に配置できない「未配置」の状態が続いていて、今年度は17人が未配置のままスタートしました。この状況を解消するため、熊本市教委は来年度314人の教員の採用を予定していましたが、目標を52人下回る定員割れの状態となっています。

追加募集するも19人にとどまる

21日まで追加募集をしたものの応募が19人にとどまったため、市教委は対象を正規の教員の経験者から臨時採用教員の経験者に広げて2次募集に踏み切りました。しかし臨時採用教員自体が減ったことが教員不足につながっているため、市教委では県外からの応募に期待をかけています。

熊本市・上村清敬教職員課長

■熊本市・上村清敬教職員課長

「確かに臨採職員がいないので(教員の)未配置が生じているという背景がある以上は、今回の募集に対して熊本市の臨採さんがそれほど多くは手を挙げないだろうとは思いますので、今回は県内外を問わず対象を3年以上の臨採経験のある方であれば可とさせていただいたところです」

そもそも背景には、教員が足りなくなれば非正規の臨時採用教員でその都度補ってきたというツケが回ってきたという側面があります。

■熊本市・上村清敬教職員課長

「おっしゃるようにですね、なかなか合格できない方を正規採用の補填として、悪く言えばいいように使ってた部分があってバチが当たったっていうのはおかしいんですけど、(しっぺ返しみたい)そう受け取られても仕方ない面もあろうかと思いますんで、熊本市としてはこれまで10%を超えていた臨採の比率をなるべく低くしていこうと、それも含めて大量に採用しているところです」

2度目の追加募集は11月5日まで

熊本市の教員の2次募集は11月5日まで受け付け、12月1日に試験を行う予定です。

【スタジオ】

(緒方太郎キャスター)

もしも2次募集でも教員が集まらなければどうなりますか?

(東島大記者)

不足分がそのままという訳ではないが、来年度も再び教員が足りないままスタートする可能性は高くなります。そうなるとその分は現場の教師の負担となり、離職したり休職したりする教員が増える悪循環になりかねません。産休や育休だって取りづらくなります。

(畑中香保里キャスター)

「ペーパーティーチャー」とか意欲的な試みもしていたと思いますが。

ペーパーティーチャーとは

(東島大記者)

教員免許を持っているけど教壇に立ったことがない人を学校に迎えようという試み。これまで2回の説明会にはそれぞれ数十人という人が参加したんですが、実際に教員になった人はゼロでした。たとえばデジタル教材の活用など、昔と今の教育現場の違いにギャップを感じているのではという見方も。

熊本市に限らず、臨時採用教員頼みだったり偏った年齢構成だったりといった、いびつな形で回してきた学校現場の人事を抜本的に見直す必要ある。

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