「全てのプロセス認証を完了」菊陽町のTSMC工場が予定通り12月から量産開始
KKT熊本県民テレビ / 2024年12月27日 15時17分
台湾の大手半導体メーカーTSMCの国内初となる菊陽町の第1工場が量産を開始したことが明らかになりました。第1工場は今年2月に開所し、12月中の量産開始を目指していました。
TSMCによりますと、「第1工場は全てのプロセス認証を完了した後に、 12月に計画通りに量産に入った」ということです。一方で、量産を開始した具体的な日については、半導体製造のプロセスの都合上、明確に表せないとしています。TSMCは「日本における安定した先端半導体生産拠点となり、グローバルな半導体エコシステムに貢献してまいります」とコメントしています。
また、熊本県の木村敬知事も27日の定例記者会見で、TSMCの日本運営の子会社・JASMとの定期的に行っているミーティングの中で量産を開始の報告を受けたと述べました。木村知事は、予定通りの時期の量産開始に「喜ばしく思っている」と話した上で、工場の周辺地域の地下水や河川などを調べるモニタリング調査を2025年1月に実施すると発表しました。調査は2023年8月から定期的に行っているもので、工場が本格的に稼働をした後の調査と比較した結果を2024年度内を目処に公表したいとしています。
第1工場では、これまで日本では生産されていない回路幅が12ナノから28ナノの「先端ロジック半導体」を製造します。第1工場の隣接地に第2工場の建設も決まっており、2025年1月から3月に工場本体の工事を開始、2027年末までの量産開始を目指しています。2つの工場への投資総額は約3兆円で、日本政府は最大で1兆2000億円の支援を明らかにしています。
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