熊本でも広い範囲で震度4 停電や新幹線運転見合わせ 長周期地震動も観測

KKT熊本県民テレビ

13日夜、日向灘を震源とする最大震度5弱の地震があり、熊本県内の広い範囲で震度4を観測しました。気象庁は南海トラフ巨大地震との関連はないと発表しましたが、引き続き地震への備えが必要です。

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13日午後9時19分頃、宮崎市などで震度5弱を観測した日向灘を震源とする地震。震源の深さは30キロで、地震の規模を示すマグニチュードは6.9と推定されています。熊本県内でも、熊本市南区や北区、八代市、人吉市など広い範囲で震度4を観測しました。

▼震度4を観測

熊本市南区、熊本市北区、八代市、人吉市、菊池市、宇土市、宇城市、阿蘇市、合志市、美里町、産山村、高森町、西原村、南阿蘇村、氷川町、芦北町、多良木町、あさぎり町

熊本県によりますと、被害やけが人の報告はないということです。玉名市天水町では地震直後の午後9時22分、約510戸が一時停電しました。九州電力送配電によりますと、地震の影響で電線が切れたことが原因とみられます。また九州新幹線は、博多と鹿児島中央の間で一時運転を見合わましたが、14日朝から通常運行に戻っています。

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また今回の地震で、県内では建物の高層階などで起きる長周期地震動も観測されました。

■人吉市民

「お風呂に入っていたが、ゴーという音がして、それから携帯の通知音が鳴ってびっくりしました」

■人吉市民

「横揺れが20秒ぐらい続いた」

人吉市西間下町では、高層階の室内で大きな揺れを感じる長周期地震動･階級2を観測。熊本市西区や八代市などで階級1を観測しました。

▼長周期地震動･階級2を観測

　(高層階では室内で大きな揺れを感じる。棚にある食器や本が落ちることがある)

　人吉市西間下町

▼長周期地震動･階級1を観測

　(高層階ではほとんどの人が揺れを感じる。つり下げているものが大きく揺れる)

　熊本西区春日、八代市平山新町、宇城市松橋町、多良木町多良木

南海トラフ評価検討会(13日)

気象庁は、南海トラフ巨大地震との関連性を専門家による評価検討会で分析した結果、｢南海トラフ地震発生の可能性が平常時と比べ相対的に高まったと考えられる現象ではない｣とし、調査を終了しました。

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■熊本地方気象台南海トラフ地震防災官 田中宏樹さん

「(今回の地震は)南海トラフ地震の想定震源域内でしたが、モーメントマグニチュードが6.7ということで、モーメントマグニチュード7.0という基準に達しなかったことから調査終了となっています」

＊モーメントマグニチュード…岩盤のずれの規模をもとに計算。南海トラフ巨大地震などの想定震源域に影響を及ぼすかどうかを判断する場合に使用。

一方で気象庁は、今後も地震が起きる可能性があるとして引き続き注意を呼びかけています。

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