【前編】シリーズ「山と人をつなぐ」事故防ぐために新たな登山道を整備
KNB北日本放送 / 2024年9月19日 20時41分
登山道の整備と維持・管理についてお伝えしているシリーズ「山と人をつなぐ」です。滑落や転落するなどして亡くなる人が相次いだ登山道が北アルプスにあります。管理する富山県は、その区間を迂回して新たな登山道を作っています。
第1回にお伝えしたのは、室堂から剱沢雪渓を経て真砂沢ロッジまででした。第2回にお伝えするのは、剱沢沿いに進み仙人新道を経て仙人池ヒュッテまで。県が新たに作っている登山道は、ここを起点におよそ2.2キロの区間です。
真砂沢ロッジを出発し、剱沢沿いを進みます。今回は、奥山を中心に登山道の整備を請け負う富山市の建設会社、ガーズ・クリエイティブの担当者に同行取材しています。
背丈以上のイタドリが刈り払われ、歩きやすい登山道。この草刈りは真砂沢ロッジが行いました。
川の中に入らず、岩の壁を横に移動する「へつり」です。鎖をしっかり握って足場を確認しながら進みます。
渡り切ると、ガーズ・クリエイティブの北川社長がメジャーをあてて何やら計測しています。
北川さん「今の状態で水がつくので、大雨の時に、これを50センチくらい上げようかっていうような話が出ているんですよ」
足場を上げた場合に、鎖の支点が取れるのかを確認していました。
二股吊橋を渡って、急な坂が続く仙人新道に入ります。すでに剱岳の裏側に入っていて、三ノ窓や小窓の雪渓を望むことができます。
ピークを越えると、仙人池ヒュッテの赤い屋根が見えてきました。
数家キャスター「仙人池ヒュッテに到着です」
ここからの絶景といえば、仙人池に映る剱岳の八ツ峰。鏡のような水面に逆さ剱が浮かんでいました。
平野部から望む姿とは違い、迫力の岩峰群が大パノラマで間近に広がります。
季節や時間帯によって様々な姿を見せる”裏剱”。小屋の主人らが撮影した写真を見せてもらうと…
この仙人池ヒュッテから続く登山道は、足場が悪く滑落するなどして亡くなる人が相次いでいました。そこで20年ぶりに新しい登山道が整備されることになりました。
【後編へ】
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