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普段からできる災害への備えを女性防災士に聞く

KNB北日本放送 / 2024年9月30日 21時4分

KNB北日本放送

災害への備えを考える「アクション 防災とやま」です。元日の地震で大きな被害を受けた石川県能登地方は、今月の豪雨でさらなる被害に見舞われています。いつ起きるか分からない災害にどう備えるべきか、自らの震災経験を踏まえた備えを実践する女性防災士に聞きました。

訪ねたのは、防災士として富山県内で10年以上活動している八木里見さんの自宅です。常備している持ち出し袋は大きなザックでした。

武道キャスター「結構重さがありますね」

八木さん「何もない避難所に行ったとき、私の命を守るための中身が入っています」

入っていたのは、避難所で3日間過ごすことを想定し、ホームセンターや100円ショップなどで集めた防災グッズ。女性が避難先で困ることを見据えた備えをしています。

武道キャスター「衛生面を意識したものが多いですね」

八木さん「停電断水すると(避難先の)学校のトイレも使えなくなる可能性が高いですから」

武道キャスター「携帯トイレがあったり、トイレットペーパーは中の芯が抜いてあってビニールひもを通しすぐ使えるようになっていますね」

八木さん「避難所へ行って皆さんがトイレットペーパーを使うとすぐに無くなると思うので、自分用として。掛ける所がなければ自分の首に掛けてでも」

八木さん「これは着替えが入っています。洗濯ができないので、使い捨ての下着もあるといざというとき安心ですね。これにナプキンとか一緒に使われれば。避難訓練に行かれたら段ボールベッドの組み立てをしましょうというのをやるんですけど、実際いくつあるかというと、とても少ないんですよね。そうなると他の皆さんは床の上ということになりますから、こういったエアマット、この上に寝るという。ホームセンターで売っています」

それぞれを食品の保存用に使う密閉袋に入れているのも工夫。大雨災害で濡れて使えなくなるのを防ぎます。

八木さんは今から29年前、関西で働いていた時に阪神淡路大震災を経験し、被災地の惨状を目の当たりにしました。あのとき経験したことを、ふるさとでの防災に役立てようと防災士の資格を取り、日常生活の延長として、誰でも実践しやすい防災を地域に広めています。

八木さん「100円均一で全部揃えたものなんです。ガラスの飛散防止のシートと(食器を)置いた一番下には滑り止めを。ガラス系のものは全部カゴに入れて、なおかつ前に出てこないように突っ張り棒をしています」

武道キャスター「これをやっていたおかげで元日の地震は」八木さん「大丈夫でした。かなり揺れたんですけど、何一つ壊れることなく飛び出すことなく」

また、外出先から避難しなければならない場合に備え、八木さんは普段使うカバンの中にも、携帯トイレや薬などを持ち歩いています。

八木さんは、こうした日頃からの備えに加え、地域コミュニティとの関わりも大切にしてほしいと話します。

八木さん「基本は自助、その後家族、近所の方と共助、皆さんと生き延びる。だからみなさんコミュニティがとても大事、みんな仲良く日々送っていただけたらいいかなと」

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