【活用】屋敷林から出る大量の枝 お台場の土に
KNB北日本放送 / 2025年1月31日 20時42分
砺波平野に広がる散居村ではそれぞれの家屋は風や雪から守る屋敷林に囲まれていますが、毎年、枝打ち作業で出る大量の枝の処分方法が住民や行政の負担となっています。
この枝の活用に向けた取り組みを取材しました。
東京臨海副都心のお台場で毎年春に開催されるチューリップフェスティバル。
このイベントには、砺波市が2016からチューリップの球根を提供し、「花と緑のまち」をアピールしています。
砺波市農地林務課 横川真理主任「昔から砺波市から出荷された球根、チューリップの球根を使っていただいていてチューリップの球根だけでなくて、堆肥も、砺波市から、生産されたものを使っていただく」
市内には屋敷林に囲まれた家屋をもつおよそ4,700世帯が暮らしています。
屋敷林は、定期的に枝打ちが必要で、市によりますと、その量は毎年1000トンにもなるということです。
屋敷林の枝を堆肥に
枝の処分については、野焼きが禁止されているため、市は、発電に利用するほか、処理施設で引き受け堆肥にしています。
堆肥が大量にうまれる一方十分に活用できていないと言います。
横川主任「堆肥が県内では消費されているが、一定以上の消費が進んでいないので、今回ちょっと東京のほうでも使っていただこうという、話になりまして」
そこで砺波市農地林務課は、チューリップフェスティバルでの活用を提案しました。
会場では、7トンの堆肥が公園全体の1割ほどの範囲で使われたということです。
横川主任「今後、よりほかの、その公園の、ほかの花壇にも、波及していけばと考えていますし、それだけじゃなくて、公園以外の、首都圏のほかの公園にも、今回の取り組みが、波及していけばと考えています」
住民や行政の悩みの1つだった大量の剪定枝。その利活用に向け取り組みが進みます。
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