テレビマンが証言・歌舞伎町での街頭インタビューが異常に少ない理由とは?
TABLO / 2014年2月15日 18時10分
メディアの人間がもっとも注意するのが新宿・歌舞伎町でのロケだ。撮影許可はまず下りず、下りたところで様々なトラブルに巻き込まれてしまう。だからといって、「歌舞伎町」はニュースバリューも大きいだけにこの街を完全に外すことはできない。そんな事情から、多くのトラブルを抱えることになる。あるテレビ番組の制作関係者が証言する。
「歌舞伎町でロケする際は必ず、ある裏社会の組織に話を通します。無断で撮影したことがバレると、後から3000万円とかとんでもない金額を請求されることもあるので、はじめから話を通して、一日10万円程度で勘弁してもらう。すると、ひとりのご老人を現場に派遣してきて、勝手に通行人整理なんかをしてくれるんです」
警察に撮影許可は取っただけでは安心できない。この一日10万円程度の「義理」をケチったばかりに、いらぬトラブルが発生することもある。別のワイドショー関係者が語る。
「街頭で通行人にインタビューしている様子をオンエアしたところ、中年男性からドスのきいた声で『あれはいつ撮影したんだ?』という問い合わせが入りました。『何がまずいことでもあったのかな?』と思いつつも正直に撮影日時を教えたら数日後、今度は若い女性から『ちょっと、どうしてくれるのよ!』とものすごい剣幕で電話がかかって来たんです。聞けば彼女は某暴力団幹部の姐さんで、別の男とのデート中にロケ現場に遭遇してしまい、本人も気づかぬうちにテレビに映り込んでいたという。それをたまたま番組を観ていた暴力団幹部が発見して浮気が判明。『そっちが余計なことを言わなきゃ人違いで済んだかもしれないのに。慰謝料払え』と女性は凄い剣幕なんです。この手のクレームはひじょうに多く、こういう場合はすべて顧問の弁護士に丸投げします」
では、その裏社会の組織に話を通せばすべてが丸く収まるかと言えば、ことはそう簡単には運ばない。歌舞伎町の縄張り(シマ)は細かく分かれているため、ロケ現場を見付けた別の組織が因縁を付けてくることもあるのだ。
「業界では、Kという組織に話を通せばどうにかなると言われていますが、それだけでは安心できないんです。街頭でヤクザが因縁つけてきて、『ここはオレたちのシマだ』と言い張られると反論はできないですから。以前、地回りらしいチンピラ数名に『ナニ勝手なことやってんだよ?!』と凄まれたことがあります。スタッフは撮影を中断しようとしたら、血気盛んな若いディレクターが『ちゃんと警察の許可は貰ってます。アナタ達の指図は受けません』と応戦したことがありました。これが相手の逆鱗に触れたようで、あっと言う間にロケバスがボコボコに。もちろん通報しましたが、警察官が駆けつける前に全員が逃亡。その間はわずか2~3分の出来事でしたね。『犯人が特定できたら連絡します』と言われたけものの、結局泣き寝入りでした」(前出・テレビ番組の制作関係者)
さわらぬ神にたたりなし......。ワイドショーやニュース番組で、歌舞伎町での街頭インタビューやロケが異常に少ないのはこんな理由があるからなのだ。
【人気記事】
Written by 風間岳人
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
『デッドライジングDR』カメラマンは残酷な「ハゲワシ」か?傍観を求める報道写真の矛盾【ゲームで世界を観る#84】
Game*Spark / 2024年9月22日 17時0分
-
玄関あけたら配達員を装ったヒットマンが「ズドン!」白いケムリもあがり…抗争中の山口組系組員を殺人未遂容疑で逮捕……戦慄の防犯カメラ映像を入手〈宮崎市・池田組系事務所銃撃〉
集英社オンライン / 2024年9月12日 21時19分
-
細木数子ついにドラマ化! 黒い交際や島倉千代子さん借金トラブル…描かれるかが気になる“負の側面”
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月11日 9時26分
-
〈スーパーカー飛び石詐欺〉「さらっちまうぞ!」「燃やすぞ」恫喝ざんまいだったタワマン住まいの“セレブ気どり夫婦” 車の修理業者にも「俺のフェラーリに勝手に乗りやがって」「傷つけた」とイチャモン
集英社オンライン / 2024年9月8日 16時57分
-
若槻千夏に悪評噴出「第2のフワちゃん」の声まで…23年間所属した事務所“円満退社”のウラ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月5日 16時3分
ランキング
-
1大物司会者もハマった「異色の元AKB48タレント」、“地元でフリーター”から大躍進のワケ
女子SPA! / 2024年9月25日 8時46分
-
2森香澄、7キロ激ヤセ 「やばすぎますね」驚きビフォーアフター公開 食生活も紹介「参考になる」
スポニチアネックス / 2024年9月25日 11時11分
-
3朝ドラ名作「カーネーション」再放送 7月に死去した女優にネット涙「もう見れない」「懐かしいなぁ」
スポーツ報知 / 2024年9月25日 12時16分
-
4「ジャンポケ」斉藤慎二 「ZIP!」水曜パーソナリティー降板「本人の意志を尊重」体調不良で活動休止中
スポニチアネックス / 2024年9月25日 9時7分
-
5“奇跡の48歳”内田有紀を支える元俳優マネジャーの「内助の功」 日本芸能界では異色の“婦唱夫随”
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月25日 11時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください