元KAT-TUN田中聖も心境を漏らした 「元ジャニーズは干される」という現実
TABLO / 2014年2月10日 10時0分
ジャニーズ事務所を辞めると、「芸能界を干される」ということが盛んに言われている。それは実際に現場にいる人間は常に肌で感じていることで、決して都市伝説の類いではない。
昨年、9月末に「度重なる事務所のルール違反行為」を理由にジャニーズ事務所を解雇された元KAT-TUNの田中聖(28)もそんな一人なのかもしれない。今月7日、「こんな僕を使っていただけることに感謝です!」とツイッターで現在の心境を明かしたことが話題となった。それはジャニーズを解雇された身でありながら、自分に仕事のオファーを出してくれたPOPTEEN、JUNON、日本映画navi、BLENDAといった雑誌への謝意を示したものだった。芸能界とは距離がある出版業界では田中聖の露出も可能だが、やはりテレビ業界(芸能界)の本流で活動を続けることは困難にならざるを得ない。
田中聖レベルは異例だが、程度の差こそあれ芸能界で生きていく上で「元ジャニーズ」という経歴は足枷にしかならない。よくある話だが、ドラマや映画のオーディションに参加する際、制作側は「ジャニーズにいたの? すごいねぇ」と挨拶の時点では関心を見せるものの、そのままストレートに通ることはほとんどない。
「ジャニーズさんのところにいたのなら、うちでは使えない」という大人の判断になる。つまり「ジャニーズにいたタレントを黙って使えるほど、うちは強くない」ということだ。ましてや「挨拶」できる間柄でもない。芸能界でも最上位の想像上の生き物のような存在なので、並の芸能関係者では対処し切れない。そこで、たいていの制作者は後ずさりしてしまうのだ。
それだけに、ジャニーズを何らかの理由で離れた後も芸能界で頑張りたいと思う男たちは、みんなが「元ジャニーズ」あるいは「元ジュニア」という肩書きはむしろ隠して、バレないように注意を計らっているのがほとんどなのだ。
だが、その一方で、芸能界のしきたりに無知な新興の事務所、異業種から芸能界に参入した素人系イケイケ強気の事務所はなりふり構わず、元ジャニーズという看板を表に出す傾向にある。
そんな「元ジャニーズ」というハンデ(?)にめげず、もっとも結果を出したのは俳優の反町隆史(40)である。俳優としてはドラマの主演級を長らくキープ、CMも継続的に出演する一流芸能人となった。その反町がジャニーズジュニアだったという事実は、オレが記事にするまでいっさい世に出なかった。それほど情報統制が徹底していたということなのだ。
反町隆史は、SMAPやTOKIOのメンバーらと一緒にレッスンした紛れもない「ジャニーズジュニア」で、当時は本名の野口隆史として活動していた。この野口(反町)という男はジュニアの中でも目立つ逸材で、突出した人気者だったが突如として姿を消してしまったのだ。
それからしばらくして野口は、ファッションモデルとして表舞台に戻ってきた。その長身、スタイルの良さを生かしてパリコレにも出演した。こんな遠回りをして、一度「ジャニーズジュニア色」を完全に消し去り、大手の研音に移籍して芸名を「反町隆史」に改める。逆に言うと、「元ジャニーズ」が本気で芸能界の本流で生きていこうと思うなら、そこまでしないといけないのだ。事実、反町隆史が人気絶頂の時、当時のジャニーズ関係者や元所属ジュニアなどの誰も「反町は野口」とは気付いていなかった。当然ながら研音の力が大きかったのは、さすがのジャニーズも認めるところだろう。
そんな反町隆史と同じように芸能界の本流で成功を収めた「元ジャニーズ」として、桜塚やっくんも外してはいけない。彼もジャニーズに3年ほど所属し、ジュニアの一員として活動していた。
奇しくもこの二人に共通して言えることは、ジャニーズ事務所を辞めた後、「元ジャニーズ」という経歴を隠し通したこと。もし、彼らがそれを逆にアピールしていたら、あそこまで成功できたかどうかは疑問である。
そこで元KAT-TUNの田中聖だ。自分の「ジャニーズ色」をきれいに洗い流し生まれ変わって芸能界に挑んでいくのか。それともその他大勢の「元ジャニーズ」のように、ジャニーズ在籍時と変わらないイメージでだらだらと芸能活動を続けていくのか。田中聖の今後の身の振り方は、その後に続く後輩たちにも影響を与えるだろう。
http://n-knuckles.com/media/img/hiramoto.jpg「帰ってきたカルチャースタァ☆平本淳也」
Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳でジャニーズ事務所から芸能界入り、30歳過ぎまでアイ ドルを続け、現在もテレビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以来、34冊の書籍を発表。http://ameblo.jp/junya-hiramoto/
Written by 平本淳也
Photo by Engin Asil
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