嵐・松本潤『失恋ショコラティエ』視聴率低迷がフジ「月9」撤退の引き金に!?
TABLO / 2014年1月30日 12時2分
今期ドラマがほぼ出揃い、はやくも名暗が分かれている。注目度が高かった嵐の松本潤と石原さとみの月9ドラマ『失恋ショコラティエ』(フジテレビ)だが、第三話の視聴率は13.3%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)という物足りない数字に終わった。松潤と石原という映画並みの豪華キャスティングだったが、視聴者には響かなかったということか。
「すでに月9神話は数年前から崩壊していたんですが、現場ではあきらめムードも出ています」
そう語るのは、フジテレビに出入りする番組制作会社の某ディレクター。
「『失恋ショコラティエ』は原作も累計250万部売れた人気作品で、CMでも引っ張りだこの松潤と石原が万全の体制でキャスティングされた。このまま視聴率低迷が続くと、"月9枠"自体の大改革もあると見られています」
そうでなくてもフジテレビは局全体が低視聴率にあえぎ、『笑っていいとも!』が粛清されるなど揺れ動いている。その一連の動きの中では、この月9枠とて例外ではない。「大幅なテコ入れが検討されている」と証言するのは広告代理店の関係者。
「選択肢として、月9ドラマを廃止して情報番組にするという案も出ています。というのも昨今のテレビ界の潮流では、ゴールデンタイムは40代から50代以上の女性がメインターゲットで、トレンディドラマが想定する20~30代のF1層は、ゴールデンタイムに家でテレビを観ることが減ったという統計も出ている。すでに広告業界では若い層が家に帰るのは22時以降と想定し、23時台の『テラスハウス』のような若者向け番組はさらに遅い時間帯に移っていくでしょう」
気付いてみれば、ゴールデンタイムに放映されるのは旅番組や食べ歩き、昭和の懐かし歌謡に夫婦トラブルという中高年向けの辛気臭いラインアップばかり。最近では"平日の夜に家にいる人は残念な人"というレッテルを貼られる風潮まであり、若者の「テレビ離れ」に拍車をかけている。フジテレビの象徴として数々のトレンディドラマを生んできた「月9」だが、ここ数年で視聴率20%越えでヒットしたといえるのは福山雅治主演の『ガリレオ』のみという惨状だ。その役割はすでに終わっていたのかもしれない。
Written by 阿蘭澄史
Photo by 『失恋ショコラティエ』フジテレビ公式ホームページ
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