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ゆうちょPay、強豪に勝てるか?

TABLO / 2019年6月2日 17時0分

かなり後発ですが使い勝手はどうなんでしょうか(画像はゆうちょ銀行サイトより)

2019年5月8日からゆうちょ銀行のスマホ決済「ゆうちょPay」がスタートしました。これまではPayPayやLINE PayなどのIT系が広く浸透していて、金融機関系はいまひとつマイナーという印象です。

しかし、ゆうちょ銀行は通常貯金口座数が約1億2000万、家計部門の預貯金に占める推計割合が約20%(ともに2018年3月末)という日本でも有数の巨大銀行であり、口座を持っている人も多いはず。おそらく「どんなサービス?」「お得なの?」と利用を考えている人も多いと思うので、ちょっとゆうちょPayについて調べてみました。

関連記事:ポイント還元は分かりにくい! イマイチPayPayに手が出せない人に「即時割引」の決済サービスがあった! | TABLO

【1】導入について

まず利用までの流れは以下のようになります。

[1]スマホに「ゆうちょPay」のアプリをダウンロード
[2]アプリを開いてゆうちょ銀行の口座情報や暗証番号などを登録する
[3]ゆうちょPay利用規約などに同意する

初期設定はコレだけで、もちろん入会金や手数料は無料です。また、2019年5月8日~同年9月30日まで、先着100万名の登録に現金500円をプレゼントするおトクな「デビューキャンペーン」を行っています。

【2】利用について

次にショッピングやサービスを利用して決済するまでのポイントは以下になります。

[1]チャージせずにゆうちょ銀行の口座から引き落としされる
[2]決済方式はスマホ決済で一般的なQRコード決済
[3]公共料金の支払いに対応している

ゆうちょPayは一般的なスマホ決済と異なり、最初に登録したゆうちょ銀行の口座から直接引き落としされるシステムなので、わざわざチャージする手間が必要ありません。そして、口座から引き落としするときの手数料(1回108円~)が必要なくなるのもメリットです。また、ゆうちょPayの支払いに対応している公共料金等の払込取扱票(請求書)で決済することができるのは、IT系のメジャーなスマホ決済には見られないサービスと言えます。

【3】ポイントや特典について

スマホ決済といえば、やはりポイント付与や割引などによる「還元」で、ゆうちょPayを利用したいと考えている人たちもココが気になるところでしょう。結論から申しますと、現時点でのゆうちょPayに「還元」というシステムはありません。PayPayのような高還元キャンペーンを期待していると肩透かしを食らうことになるので注意しましょう。ただ、2019年8月以降からクーポンを配信する予定となっているので、そこで何からの特典を受けられるようです。

【4】その他

そのほか、筆者がゆうちょPayで気になったところを上げていきましょう。

関連記事:消費税増税に合わせて「キャッシュレス決済ポイント還元」がスタート 他人と差をつけるおトクな買い方 | TABLO

まず、現時点で利用できるお店はPayPayやLINE Payに比べると圧倒的に少ないのが大きなデメリットです。家電量販店だとヤマダ電機やエディオンは押さえていますが、ビックカメラでもヨドバシでも使えません。ドラッグストアもキムラヤやウエルシアなど、微妙なネームバリューのお店ばかり。というか、利用できるお店や施設が「30種類」(公式HPより筆者調べ)というのは、いくらなんでも少なすぎます。今後大幅に増えていくのでなければ厳しいのではないでしょうか。

ちなみに、ゆうちょPayが加盟している「銀行ペイ」は病院の治療費支払いへの対応をめざしているようなので、そういう点ではIT系スマホ決済にはないメリットが生まれるかもしれません。

次にゆうちょPayのアプリでゆうちょ銀行の残高を確認できないのも難点じゃないかと。ゆうちょ銀行の残高を確認するには「ゆうちょダイレクト残高アプリ」が別途必要になります。できれば、ゆうちょPayのアプリから「あといくら残っているのか?」を確認できたらよかったのに…。

そのほかでは、東急線各駅(世田谷線、こどもの国線を除く)に設置された券売機から貯金を引き出せる「キャッシュアウト」というユニークなサービスを提供しています。駅を利用したときに引落できるので、わざわざゆうちょ銀行まで出かける手間が省けるんです。ただ、こちらは所定の手数料が必要になるので注意しましょう。

参考記事:PayPay経由でクレカが不正利用された! これはハッキングなのか、それともフェイクニュースか? | TABLO

これらを総括してみると、ゆうちょPayは「クレジットカードだと使い過ぎが怖いから、口座にある分だけしか使えないスマホ決済を利用したい」という現金派の人に向いていると言えそうです。あと、ゆうちょ銀行をメインバンクにしていて頻繁に引落している人も手数料いらずでお得ですが、いかんせん利用可能店が少ないのが厳しい点なんですよね。

ただ、現在は現金500円がもらえるキャンペーン中なので、導入だけしてみるというのはオススメ。そして、8月開始予定のクーポン内容をチェックしてみて、自分にメリットがあるなら使ってみる、ないなら即座にアンインストールというスタンスがベターじゃないかと思います。(取材・文◎百園雷太)

【編集部注】
※2019年5月30日、筆者調べ。
情報は一部を抜粋したもので、ほかにも諸条件があります。
詳しくは公式HPをご確認ください。

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