清原に薬物疑惑報道、番長キャラの功罪か!? プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.34
TABLO / 2014年3月11日 10時0分
あの清原和博が「緊急入院 薬物でボロボロ」と6日発売の週刊文春が報じた。
「病院入口で本紙記者が直撃すると呂律が回らず......」という。
果たして清原は薬物を使用していたのか? 続報が気になるが、今回の報道で「確認」できた点は他にある。世間がイメージする期待以上の「清原像」の報告があった。清原は文春の記者に襲いかかったのだ。
《奪ったICレコーダーを両手で持ち、歯を食いしばりながらへし折ると、ニヤリと笑みを浮かべ、今度はカメラマンに襲いかかった》
見事な「番長」ぶり。
オヤジジャーナルは清原の番長キャラが大好き。先日、清原が巨人キャンプに突如姿を現したときも大興奮。
「丸刈り頭にちょびヒゲ。備長炭のように黒く焼いた顔」(日刊ゲンダイ)
「オーラが違う!清原氏がド派手スーツで巨人キャンプ視察」(東スポ)
番長キャラは本人も気に入っていたはず。いや、それどころか、清原は番長キャラによって救われたのではないか?
PL学園時代、桑田真澄とのKKコンビで日本中の注目を浴びていた清原。将来は「ポスト王貞治」の声もかかっていた。成績だけでなく人格も兼ね備えたスーパーヒーロー、超善玉の期待。
おまけにドラフトでは早大進学を表明していた桑田がまさかの巨人入り。桑田はその後「投げる不動産屋」の異名を取りヒール化。清原にはますますわかりやすいヒーロー像が求められた。
期待通り、四番を打つ西武ライオンズは圧倒的な強さで優勝を繰り返す。主砲の責務、ここ一番での勝負強さ、スター性を、清原はじゅうぶんに発揮した。
しかしひとつだけ足りないモノがあった。打者三冠タイトル(首位打者、本塁打王、打点王)である。
ルーキーイヤーからの活躍を見て、清原はあっさり個人タイトルを手中にすると誰もが思っていたがなかなか獲得できない。
ストレスがあったと思う。おまけに私生活のやんちゃぶりがちょいちょい週刊誌に顔を出す。自分は王さんのように成績も人格も兼ね備えた英雄ではない。清原にはそんなジレンマが複合的に襲いかかっていたはずだ。
巨人移籍後、そんな清原に救いの神が現れた。巨人ファンか? 長嶋監督か? チームメイトか?
フライデーである。
写真週刊誌の『フライデー』で「おぅワイや! 清原和博番長日記」が始まったのだ。清原の写真を元に「おぅワイや!」で始まり、勝手に文章を作り上げたコラム。完全に清原を茶化していた。
しかし架空の「清原=番長」キャラがあまりにもおもしろかった。清原のイメージにハマったのだ。
すると、実在の清原に異変が起きた。
番長キャラに乗っていこうと決意したかどうかはともかく、のびのびし始めた。元木を子分にしたり、ベンチでふんぞり返ったり、相手投手に凄味をきかせたり、「番長キャラ」を存分に発揮。安住の地を見つけたような顔。
わかりやすい肩書(個人タイトル)は相変わらず無い、巨人フロントは冷たい、何より自分は超善玉ではない。そんな清原には番長という「わかりやすい肩書」は救いの神だったのでないか。やっと「個人タイトル」を手にしたのだ。
番長キャラのおかげで、現在はタイトルを取れなかった自分も笑い飛ばしている。CMでローラに「お兄ちゃん(清原)も1位取れなかったじゃない」と、2位ばかりの個人成績をツッコまれて笑う清原は、多くの野球ファンをホッコリさせている。
気になるのは、最近の清原はサービス精神が強すぎてか、キャラが「番長」を通り越して「マフィア」みたいになっていたことだ。
その矢先の文春報道だっただけに......。もういちど番長に戻ってください。
Written by プチ鹿島
http://n-knuckles.com/serialization/img/kasimaph.jpgプチ鹿島●時事芸人。オフィス北野所属。ニッポン放送「プチ鹿島と長野美郷 Good Job ニッポン」金曜18:00-20:50 ◆TBSラジオ「東京ポッド許可局」◆書籍「うそ社説 2~時事芸人~」◆WEB本の雑誌メルマガ ◆連載コラム「宝島」「東スポWeb」「KAMINOGE」「映画野郎」「CIRCUS MAX 」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
野球引退の慶大清原Jr.に新たな争奪戦か 進路先最有力候補は「一般就職」
スポニチアネックス / 2024年11月24日 11時41分
-
「素人状態」から来秋ドラフト候補の甲子園投手を打ち砕いた「清原Jr.の4年間」に再現性はあるのか
スポニチアネックス / 2024年11月24日 11時29分
-
慶大清原Jr.がキッパリ野球引退決断 ドラフト直前には2球団から問い合わせも指名漏れ…
スポニチアネックス / 2024年11月24日 10時42分
-
甲子園春夏連覇…4番が明かすPL学園の“真実” 厳格な上下関係の裏にあった強さのワケ
Full-Count / 2024年11月19日 8時10分
-
DeNA・三浦監督〝ハマの番長〟の愛称恥ずかしかった リーゼント頭から清原和博氏の二番煎じに「今では気に入っています」
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月13日 13時48分
ランキング
-
1柳葉敏郎「暴れまくっていた」ドラマロケ地で謝罪「ぐちゃぐちゃにして帰ってしまいまして」
スポニチアネックス / 2024年11月24日 16時14分
-
2篠原涼子・市村正親の長男が警察ザタ!三田佳子の二男ら“お騒がせ2世”化を危ぶむ声も
女子SPA! / 2024年11月24日 15時47分
-
3上沼恵美子 PayPayの衝撃のチャージ額明かす スタジオ驚がく「30万でドキドキします!?」
スポニチアネックス / 2024年11月24日 15時57分
-
4水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月24日 9時26分
-
5黒木メイサ 薄すぎる?メイクで新たな魅力発見「吸い込まれそうな瞳」「10歳は若く見える」と変化に驚きの声続々
スポーツ報知 / 2024年11月24日 19時29分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください