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関東連合、怒羅権に続くアウトロー集団「南米ギャング」の実態に迫る!

TABLO / 2014年3月26日 13時16分

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ヤクザも標的にする犯罪集団「南米ギャング」の実態とは?

 

 日本における不良外国人の犯罪集団は、戦後に限れば大きく3つに分けることができる。終戦後の混乱に乗じた戦勝国外国人による犯罪、バブル期前後に急増したイラン人による薬物やテレカ偽造犯罪、そして現在は主流となっているのが中国系による窃盗と韓国系による性犯罪である。

 そして近年、その全体数は中国系、韓国系に及ばないものの、凶悪さで台頭してきたのが「南米ギャング」と呼ばれる不良外国人グループだ。彼らは日本国内の暴力団や準暴力団には関わりを持たない。それどころか暴力団を犯罪のターゲットにしてしまうほどの凶暴性を持っている。

 今回筆者は厳しい取材制限を付けられながらも、南米ギャングの一人と接触することができた。その男は、ジョー(仮名・26歳)。国籍はペルーだという。

「仲間には日本とのハーフも多いよ」とジョー。少年時から悪の道に進み、強盗で少年院、さらに少年刑務所にも入り、出所してから3年になる。彼らの強盗の手口は相当荒っぽく、その特異な犯罪哲学には驚かされる。

「ヤクザから金を強奪するのが一番安全なんだよね。5~6人で標的を決めて全速力で近付いて、身ぐるみをはぐ。なぜ、ヤクザを狙うかって? ヤクザは警察に被害届出さないじゃん。こういう行為自体を、俺たちは"ギャング"って呼んでるよ」

――君たちはどこを拠点にしているのか。

「拠点というのはない。都内のウィークリーマンションを1~2週間ごとに借りて転々としている」

――それは警察対策か?

「それもあるけど、俺たちを狙ってるグループがいくつかあるから一ヶ所に落ち着いていられないってだけ」

ーー対立、抗争しているグループがあるのか。

「そんなのは腐るほどある。でも、揉めごとはほとんど事件にもならない。すべてコミュニティー内での出来事だから丸く収めている」

ーー揉めごとの理由は?

「金の話しかないでしょ。ビジネスでのせめぎ合いがほとんど。だからこの取材も正直断りたかった。目立っていいことなんてないじゃん。だけど、俺たちの儲けを絶対に奪われない自信はあるけどね」

ーーその自信はなぜか?

「力でしょ。日本人のヤクザとだって綱引きするなら負けないよ。俺たちはとことんやるから」

ーーヤクザとのつながりは?

「個人的には親しくしている人間はいる。でも、組織との深い付き合いはしない。ヤクザと付き合ってもメリットないでしょ。俺たちがヤクザになっても出世できないのはわかりきってるから。どうせ、鉄砲玉にさせられるのがオチ。それなら、ヤクザも食っちゃうしかないでしょ(笑)」

 ジョーによると、ギャング仲間は総勢15名前後。ヤクザを対象とした強盗の他に地下銀行の運営、さらにはデリヘルなどの性風俗ビジネスにも手を伸ばしている。ちなみに「地下銀行」とは不法滞在の外国人や犯罪の収益を海外に代理送金する違法ビジネスのこと。手数料を差し引き、送金先の国にいる仲間が代わりに金を立て替えて渡すシステムが構築されている。ヤクザが標的になるという発想には驚かされるが、襲われた側はメンツもあるため、犯行グループを必死に探すだろう。それだけに、取材中も"南米ギャング"の警戒心は異常とも言えるほどだった。

 裏社会では日に日に存在感を増している"南米ギャング"と呼ばれる不良外国人グループは、これまでとは違う犯罪スタイルでその勢力を拡大している。だが、不良外国人の犯罪報道は偏ってる部分もあるためか、その実態はほとんど伝えられることはない。

Written by 西郷正興

Photo by djandyw.com

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