押尾学事件で拡散した「下着会社の女性社長」デマの内幕 ネットウヨク論:番外編

東京ブレイキングニュース / 2014年3月15日 10時0分

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 また捜査に関わる公の立場の人間だけでなく、それから伝えられる情報を鵜呑みにし、結論が出る前から片山被告が真犯人であるかのように触れ回ったマスコミも、そのマスコミが伝える情報をこれまた鵜呑みにして「片山が犯人で確定」と思い込んだ一般市民も、すべて片山被告を "犯人" という記号として頭に刷り込んでしまった。仮に今後何か展開があって「やっぱり片山被告が真犯人でした」という結論が出たならば仕方ないにしても、現時点では何も結論に至っていないという点を忘れてはならない。

 こうした情報の記号化の怖さを示す実例は他にも様々あるが、今回は私がよく知る案件として、押尾事件の際にさも事実かのように拡散された"ある大嘘"を挙げてみよう。

 押尾学が事故を起こした"六本木のやり部屋"の所有者だとして注目された野口美佳さんという女性がいる。下着メーカー・ピーチジョンの元社長だ。彼女にまつわる「さも事実かのように伝えられている情報」の中には、とんでもないデマがある。中でも明らかな大嘘が次の画像だ。

 この画像は野口美佳さんが"矢野里美"というペンネームを使っていた頃のもの。私が知人のブロガーから使用許可を頂いて数年前にブログに掲載したところ、これが何故か「ピーチジョンの元会長とAVメーカー桃太郎映像出版の元会長が同一人物である証拠」として拡散されてしまった。

 この画像に写っている男性はピーチジョンの元会長・野口正二氏で、野口美佳さんと共にピーチジョンを創業した人物である。それが何故か桃太郎映像出版の矢野氏だとされてしまったのだが、果たして矢野氏に会った事のあるAV業界人の中に、この写真の男性が矢野氏だと思うひとがいるだろうか?(もしいたら良い眼科を紹介するので至急ご連絡ください)

 しかしこれが情報の記号化の恐ろしさで、押尾事件で悪い噂の絶えなかったピーチジョン及び野口美佳さんに、より悪い情報(記号)をくっ付けたいという野次馬連中の願望が強すぎ、多少のウソや誤りが無視されてしまったのだ。当時私は「野口美佳の元夫の野口氏と桃太郎の矢野氏は別人だ」という内容の記事をブログに掲載したのだが、そこから上の画像だけが切り取られ、あろう事か「AV業界に詳しいブログに野口の元夫が桃太郎の会長である証拠が掲載された」と捏造(拡散)された。

 確かに事件の渦中にある有名企業と、ヨゴレ仕事の代表格であるAVメーカーとが結び付けば、野次馬的に面白い情報になるだろう。ただそれは「事実であれば」「裏が取れれば」の話だ。

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