マレーシア機不明、疑惑の機長は「反政府活動家」だった可能性が浮上
TABLO / 2014年3月17日 10時13分
「民主主義は死んだ」のメッセージTシャツを着るシャー機長(53)。
マレーシア政府にも"情報隠蔽"の疑惑が浮上している。
(英国デイリー・メール電子版より)
マレーシア航空機370便が消えた前代未聞のミステリーが思わぬ方向にシフトしている。マレーシア航空の不明機について同国のナジブ首相は15日に記者会見し、事件発生から8日目になって捜索範囲を根本的に見直す方針を示したことで、各国に波紋が広がった。その一方で、関係者の身辺調査も進んでいる。マレーシア当局はすでに同機のアフマド・シャー機長(53)の自宅を捜索。手製のフライト・シュミレーターを発見し、パソコン2台を押収した。うち1台にはシュミレーターからのデータが含まれていた。
この機長に関して気になる事実も発覚している。16日、英国デイリー・メール電子版が報じたところによると、シャー機長はマレーシアの野党党首で、元副首相アンワル・イブラヒム氏の狂信的支持者であることが判明。同機長が、「Democracy is Dead」(民主主義は死んだ)とメッセージされたTシャツを着ている写真を公開した。
このイブラヒム氏は、同国ナジブ首相と政治的に対立する人物で、長年にわたって誹謗中傷や圧力を受けていたという。さらにシャー機長は、370便のフライト数時間前に、イブラヒム氏が同性愛に絡む罪で拘置5年の刑が言い渡された裁判にも出席していたことが確認されている。イブラヒム氏の支持者はこの日の判決も不当なものと感じていたようで、シャー機長の行動にも何らかの影響を与えたものとみられている。また、シャー機長の妻と3人の子どもたちは、フライト前日に住居から一斉に姿を消していることが、家政婦の証言から明らかになった。
マレーシア不明機の機長が「反政府抗議活動」としてハイジャックする可能性が明らかになったことで、当初からナジブ首相の歯切れが悪かったことも妙に納得がいく。公開される情報は二転三転し、情報隠蔽まで囁かれるマレーシア当局への批判は強まっている。
Written by 内村塩次郎
Pfoto by dailymail.co.uk
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