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柏市連続通り魔・竹井容疑者で売名するニコ生配信者の胸糞悪さ

TABLO / 2014年3月19日 10時13分

柏市連続通り魔・竹井容疑者で売名するニコ生配信者の胸糞悪さ

 ニコ生もついにここまで来たか......という事件が起きた。3月3日に起きた柏の連続通り魔事件である。この事件では、被害者が一人亡くなっている。まずはご冥福をお祈りしたい。

 この竹井聖寿容疑者が「除悪(じょあく)」という名前でニコニコ生放送で配信をやっていたことで、それがニコニコ生放送を中心としたネットで話題になっている。まず、「除悪」という人物についてだが、元々はヤフーチャットという場所での喧嘩部屋で6~7年間も配信しており、いわゆるニコ生よりも歴史の古い『ヤフチャ出身』と呼ばれる古い配信者だった。なので、逮捕された際に「ヤフーチャット万歳!」と叫んだわけだ(それについては別の方が執筆している)。

 今回、私が問題にしたいのは、この事件をネタに「俺達は"除悪"の知り合いだったんだぜ」と、男女数名がニコ生に音声データを上げていた事実に対してだ。彼らは、逮捕された竹井容疑者の画像などを公開。また、マスコミに"除悪"の写真を10万円で売っていたのだという。そして「今が一番数字(ニコ生での視聴者数)がとれるから」という理由で、"除悪"の画像や動画を生放送で公開した。

 そのなかの一人は、「マジマジマジ、マジで今日俺ニュースで取材受けてテレ朝から取材受けたんだって、みんな拡散してー」とプライベートでカラオケをしたと思われる画像を嬉々として公開した。

 そして「今、最も旬なネタだから明日もTBSから取材受ける」と自分がスターにでもなったかのごとく興奮気味に話す男。この配信者らは"除悪"と知り合いだったことを自慢した上で「みんなコミュ入ってねー」という始末である。

 いったいなにがしたいのか? 私はこの凶悪殺人犯"除悪"を利用して放送を開始した彼らの発言、行いについて、ある種の特別な気持ち悪さを感じていた。

 "徐悪"こと竹井聖寿容疑者が起こした事件では、被害者が一人亡くなっている。それにも関わらず被害者感情を一切無視し、自分のコミュニティを拡大するために便乗する言動ばかりなのだ。これは「自分らの知り合いに犯罪者がいたんだよ!」と言っているだけの幼稚な行為であり、彼らが特別な存在なわけではないのは明らかだ。

 これこそ、「俺、テレビから取材受けた!」「除悪と会ったことがある」「俺らの知り合いから犯罪者が出たんだって!」などと興奮した醜悪な群衆心理の表れだろう。そこには被害者を思いやる気持ちや、今後どのようにしたらこういった事件が起こらないようにするか、などの気持ちはひとかけらも感じられない。

 事件が起こると、他人事のように舞い上がってお祭り騒ぎにするのはネット配信者の特性ではあるが、今回は被害者もいる殺人事件ということを彼らは理解しているとは思えない。

 この幼稚で気持ち悪い行動の理由はただ1つだ。とにかくネットで目立ちたかっただけということ。ネットでのつながりしかないのに、自慢げに「除悪って人間はさー」と配信で語る姿を見ると、彼らのモラル欠如を疑わざるをえない。他人が他人を知ったかぶりして語る動画は滑稽でしかない。

 非常に不愉快で、胸糞の悪くなる動画だが、テレビで取材を受けただけでここまで勘違いしてしまう配信者というのは、ある意味で見物かもしれない。興味ある方は、その胸糞悪さを体験してはいかがだろうか。

「柏市の通り魔事件、知り合いの放送 その1」http://www.nicovideo.jp/watch/sm23030442

Written by 横山緑

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