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池袋で裏カジノ摘発 逮捕で分かった“半グレ”集団の独自ルート もはや肥大化した集団を警察は眺めるだけか

TABLO / 2019年7月10日 6時15分

画像はイメージです

とてつもなく「国際化」する犯罪に警察はどう対応するのか? ある意味、今後の日本の治安にもかかわってきそうな事件とも言えよう。

7月2日、東京・池袋にある違法カジノ店で、店の責任者ら8人が逮捕された。また、客として賭博を行っていた“中国人”の男女5人も同時に逮捕されている。

7月3日、大手マスコミ各社が一斉に報道した。42歳の責任者らは、昨年8月ごろから池袋にあるビルの一室に賭場を設け、約1億1千万前後円を売り上げていたという。

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この事件でポイントとなるのが、次の二点だ。

今回、客として逮捕されたのが中国人男女だったことからわかるように、主に顧客は中国人、それも富裕層の観光客だったこと。そして、その斡旋に動いていたと見られていたのが、いわゆる半グレの代表格のひとつで現在準暴力団に指定されている「チャイニーズ・ドラゴン(怒羅権。王子のみ王子華魂と表記)」だったということだ。

近年、池袋は「中国人の街」としても知られ、また中国人観光客が増加しているなかでは、一見するとよくありがちな事件として終わってしまいそうでもある。しかし、改めて事象を解きほどいていくと重大な懸念がそこには見えてくる。

特に、中国人の富裕層を日本の半グレ、それも中国と縁(因縁がある)の深いドラゴンが一年近くにわたって斡旋していたということ。この事実は、すでになんらかのラインが確立している、と考えるべきであろう。

つまり、日本人のほとんどが知らないうちに、暴力団でもない準暴力団が国際的な犯罪ルートを作り上げていたのだ。

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かつて中国からの観光客と言えば、団体旅行が主であったが、中国国内の規制緩和により個人のそれも富裕層が大量に来日するようになった。もちろん、観光立国を目指す日本としては、歓迎すべき動きなのだが、その分、ごく一部の犯罪にかかわる動きを注視することが困難になったのも事実だ。

そんななかで、日本の半グレ・ドラゴンが独自ルートで築き上げたシノギを警察は把握することが出来るのか……賭博の摘発ひとつにしても、組対(組織犯罪対策課)と生安(生活安全課)というように、各事案で動きも変わってくるだろう。今後、早急な対策を講じない限り、想像の上をいく犯罪の国際化を防ぐことは難しい。

やや蛇足ではあるが、ドラゴンという半グレが出来た元々の経緯には、中国残留孤児への差別・偏見があったことも事実で、それ自体は同情に値すべき点もなくはない。しかし、それはそれ、すでに国際犯罪への関与が疑われるほど肥大化した準暴力団に、どう対処していくのかは、日本の治安にもかかわってくる問題だ。警察、特に警視庁のの威信が問われている、そう言ってもいいだろう。(文◎鈴木光司)

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