福島原発事故で悪質な隠蔽工作、被ばく線量が想定より高くて公表せず

TABLO / 2014年3月26日 11時48分

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 民主党も自民党も関係なく、日本という国の"オカミ"の陰湿さが浮き彫りになるニュースが報じられている。避難指示の解除予定地域で実施された線量測定の結果が「思ったよりも数値が高かったから」という冗談では済まされない理由によって、予定されていた結果の公表が取りやめになっていたというのだ。

「福島原発事故:被ばく線量を公表せず 想定外の高い数値で」

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の解除予定地域で昨年実施された個人線量計による被ばく線量調査について、内閣府原子力被災者生活支援チームが当初予定していた結果の公表を見送っていたことが24日、分かった。関係者によると、当初の想定より高い数値が出たため、住民の帰還を妨げかねないとの意見が強まったという。調査結果は、住民が通常屋外にいる時間を短く見積もることなどで線量を低く推計し直され、近く福島県の関係自治体に示す見込み。調査結果を隠したうえ、操作した疑いがあり、住民帰還を強引に促す手法が批判を集めそうだ(中略)

 しかし、特に大半が1ミリシーベルト台になると想定していた川内村の推計値が2.6〜6.6ミリシーベルトと高かったため、関係者間で「インパクトが大きい」「自治体への十分な説明が必要」などの意見が交わされ、検討チームでの公表を見送ったという(中略)

 田村市都路地区や川内村東部は避難指示解除準備区域で、政府は4月1日に田村市都路地区の避難指示を解除する。また川内村東部も来年度中の解除が見込まれている。
【日野行介】

(毎日新聞WEBより引用http://mainichi.jp/select/news/20140325k0000m040151000c.html)

 詳細はソース元で確認していただきたいが、早い話がこういうことである。

・自治体が住民に配布した線量計の数値が思いのほか低かった

→低かった地域の線量を国が測り直して安全アピールに使うことに

→測り直してみたら想定よりも2倍~6倍以上高かった!

→公開する予定だった数値を隠蔽

→測定時間を減らすなどして数字弄り

→最初の測定よりも数値を減らして報告書を作成

→ただちに影響はないので予定通り避難指示を解除します

 安全アピールに使えるデータが取れそうだからと意気揚々と線量測定したものの、とてもじゃないが安全と言い張れるような数値が出ず、測定時間を減らして(当然数値は減る)想定の範囲内に収まる数値を無理やり出して、それを根拠に安全宣言をして避難指示解除と。これが現在の日本国政府のやり方である。

 そもそも国が事故当初に正しい情報を国民に対して明らかにしなかったせいで、なぜか第一次生産者に対する疑いの目や批判が強まり、国内に「福島差別」という新たな差別が生まれてしまった。今では一大食料生産地だった"福島"という広大な土地は棄てられたも同然になっている。

 そしてその福島で、今もなお国が主導して、このようなあまりにも国民を舐めくさった手法がまかり通っているのだ。

 これではどこからの情報が正しいのか冷静に判断できる国民など増えるはずもなく、延々とパンデミックのような混乱状態が続くだけである。国がこれだけ稚拙・陰湿なやり方をしているのだから、放射能に怯える人間に対して「放射脳」と指さして笑えばいいという話ではない。まず非難されるべきは、そして責任を負うべきは政府であり東電である。

 今は民主党がダメだったとか、自民党がどうのなどと言っている場合ではない。どの政党がどうこうなんて幼稚な犯人探しはこの際どうでもいいのだ。このような一大事なのだから、政府をつついて正しい情報を出させるとか、今回のようなくだらない隠蔽工作を止めさせるとか、のらりくらりの東電を一度潰すなり国営にするなりといった手段を考えさせるとか、優先すべきことはいくらでもあるはずだ。何より、派手な増税をするのだから、その分しっかり国民の安心・安全に反映させろと強く強く声を挙げるべきであろう。

 ここ何日か台湾の立法院の占拠と、そのキッカケとなった台湾政府の卑劣な手法が非難を浴びているが、日本だって負けていない。大震災当時の民主党政権も、その後を継いだ現在の自民党政権も、国民のためにやるべきことをやったと言えるだろうか?

 直接国民の生命や生活に危機が及ぶような事態が殆ど改善されていないというのに、政府のやっていることは"コレ"である。台湾よりもよっぽど卑劣・悪質・陰湿で、後の歴史に悪名しか残らないような無様さではないか。

 台湾政府の方法論に怒りを覚えたという方は、ぜひその思考のまま日本の現状を見て欲しい。

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Written by 荒井禎雄

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