歌舞伎町某所を張り込んでくれ...裏社会から頼まれた探偵アルバイトの中身

東京ブレイキングニュース / 2014年4月16日 21時10分

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 今でこそすっかり静かになってしまったが、一昔前の新宿歌舞伎町は世間一般の常識とは違う理(ことわり) で動いている街だった。 言ってみれば足の置き場を間違うと即座に爆発の起きる地雷原のようなものである。

 この草下の歌舞伎町話は何事もなく過ぎた平和なケースだが、そこからほんの僅かでもパーツがずれるとこれほど酷い話になるという実例をご紹介しよう。

 今から10年近く前、友人から妙な依頼が回ってきた。「歌舞伎町の風俗店が火薬庫みたいになってんだよ。ちょっと調べるの手伝ってくれない?」だそうだ。 歌舞伎町自体が火薬庫みたいなものなのに、その中でも特に危険な状況とはいったい......。

 当時の私はとある探偵会社が運営している情報サイトのプロデューサーという立場にあった。 私自身は探偵としての訓練を受けたことなどないのだが、それでも変に目立つ肩書きがあると "この手の調べ事" が回ってきてしまう。この時も探偵事務所に正規の依頼を出したところ、とんでもない高値を吹っ掛けられ、「じゃあ個人で請けてくれるヤツを探そう」 という話になり、巡り巡って私にまで落ちてきたのである。

「歌舞伎町の風俗店で切った張ったの一大事!」 という、実に興味深い内容だったため、好奇心が抑えられずに依頼主に会ってみると、やって来たのは地味なスーツを来た小柄な男性(以下A氏)。だが眼光だけは妙に鋭く、待ち合わせ場所の風林会館パリジェンヌ(ベタ!) にぴったりなオーラをまとっていた。 挨拶もほどほどに、A氏はこう切り出した。

「つい先日、この辺りの風俗店に一斉にガサが入ったんです。 それでワシらが面倒みとる店が何軒もヤラれまして。 それについて少々調べていただきたいことがあるんです」

 なんでも、区役所界隈から職安通りの方まで手広く摘発が入ったのに、妙な助かり方をした店がほんの僅かあったらしい。その助かった店に共通しているのは裏のオーナーが一緒ということ。

「実はその助かった店というのは、ワシらの組織から独立した男(以下B氏)が面倒みとるんです。Bが出て行く時に何軒か店を持って行きたいと相談されて、餞別として2~3軒譲ってやったんです。当然売上からいくばくかはこちらに入れるという約束で。そしたら今回のガサでBの店は助かって、ワシらの店だけキレイにヤラれたんです。おかしいでしょう?」

 A氏いわく、同じ地域ないしは同じ風俗ビルの中にある自分達の店は軒並みヤラれたのに、B氏に譲った店にはガサ入れ自体がなかったのだとか。これがどうにも気になるので、B氏の身辺を調べたいそうなのだ。

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