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餃子の王将事件に「大連トラブル説」浮上...黒社会内部抗争が発端か?

TABLO / 2014年4月19日 14時0分

餃子の王将事件に「大連トラブル説」浮上...黒社会内部抗争が発端か?

「餃子の王将」事件の闇・大連の利権抗争で新旧マフィアが対立か!?

 

 餃子の王将社長殺害事件から数ヶ月が経つが、事件解決の糸口は見えてこない。筆者は今までこの事件で犯人は外国人では無いか等、2回に渡って書いた。餃子の王将」の大東隆行社長(72)が射殺された事件はいまだ多くの謎に包まれている。

 犯行が起きたのは昨年の12月19日の早朝5時40分頃だった。大東社長は立ったまま、至近距離で4発を被弾。そのうちの一発は胸を貫通していた。現場には大量の出血が広がり、その量は2リットルに及んでいたという。また、大東社長の財布や車内に残された百数十万円の現金は手付かずだったことも明らかになり、現場の状況から犯人は周到に準備していた可能性が高まっている。

 ある暴力団関係者に取材を試みた。海外に絡むシノギを通じて外国人マフィアとの付き合いが非常に深い人物だ。警察とも何度か接触している重要人物だ。

「府警の刑事も同じ事を聞いて帰ったよ。3月頃かな? その時はどんな些細な情報でも欲しい、と言ってたけど」

 依然として手がかりが掴めない「餃子の王将」事件だが、裏社会とのトラブル説、外国人ヒットマン説などが信憑性を持って語られてきた。

「下らない話も聞かれたな、餃子の王将の1店舗から1万毎月取れば、それだけでかなりの額になるだろう、それを断られた暴力団の犯罪じゃないか、とかな。だけどあれは日本人の犯行じゃないよ」

 実は最近、2ちゃんねるの掲示板で話題になったのが、今回の事件は、「餃子の王将」が中国・大連へ出店した際のゴタゴタが事件の要因ではないかという説だ。要約すると、以下のようになる。

・社長殺害事件の直後、大連の『餃子の王将』一店舗が急遽閉店になった。

・大連の朝鮮族系黒社会と日本の在日ヤクザのつながりは太い。

・王将の大連進出の面倒を見ているのは中国東北地方で猛威を奮う朝鮮族系の黒社会。彼らに反発する漢族系の黒社会との抗争に、王将が巻き込まれている可能性がある。

・大連の日本人街の利権争いが激化し、当局と地元新興マフィア(漢族)が旧勢力(朝鮮族系、日系ヤクザ)を一掃しようとしている。

 何やら物騒な話だが、これは中国国内で一月に発行されたフリーペーパーがネタ元になっているようだ(現在、詳細を確認中)。この情報を「高く売れる」と踏んだ一部の中国人がマスコミ関係者に接触していたという痕跡もあった。当然のようにこういった情報は日本人ヤクザの耳にも入っているようだ。

「海外の日本人街というのは、日本のヤクザにとっても大きなシノギになる。日本で破門や絶縁になった人間が悪さをしていることも多い。だが、それよりやっかいなのが中国系マフィアだよ。ヤクザもマフィアも飲食店からミカジメを取るのは一緒。だが、日本のヤクザは売り上げが少なく苦しい店からは無理してまで取らない。その点、マフィアは苦しいところには金を貸してでもミカジメを取るのが基本だ。海外の日本人街ではこういった商売の違いが飲食店客の奪い合いにまで発展する。飲食店絡みは抗争トラブルになることがひじょうに多いんだよ」

 そこで核心部分に迫ってみた。『餃子の王将』社長射殺事件は誰が何のために実行したのか。

「大連の話を前提にすれば"見せしめ"になる。大連というのはひじょうに複雑な場所なんだ。それに五彩城という日本人街ができて、さらに危険になっている。国境に近い地域だとロシア系の混血マフィアとか殺しも平気でやるような武闘派も多い。彼らは小遣い銭で何でもする。電話一本でそういう連中を簡単に日本に送り込むことができる......。それ以上はノーコメントということにしてくれよ」

 中国側からこのタイミングで流出した「大連トラブル説」だが、その裏には「中国側」の隠された意図があると考えることもできる。今回は日本国内だけでは無く、中国事情が絡んでいる可能性も否定できない。事件の早期解決を願うばかりである。

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Written by 西郷正興

Photo by 大連市観光局ホームページより

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