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ちょっと待って! その親子は犯罪組織かもしれません 幼子を連れた“物乞い”を逮捕 実は違法なのです!

TABLO / 2019年8月4日 7時0分

タイ国内で見かける親子連れの物乞い(撮影◎編集部)

物乞い(乞食)行為は日本では法律で禁じられていますが、日本人の海外旅行先として人気のタイでは、今でも物乞いを時々目にすることがあります。多くは幼児を連れた女性の物乞いです。そんなタイの物乞いの実情が明るみに出た事件が7月下旬に摘発されました。

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タイ北部チェンマイで警察が市内の貸家に踏み込み、子供に物乞いをさせていた組織の一味を逮捕しました。タイ人男性は他人に物乞いをさせた容疑、タイ人女性は子供に物乞いをさせた容疑、さらにミャンマー人男女6人は不法入国・滞在の容疑です。

これよりも先にチェンマイ市内の市場で子供を連れて物乞いをしていた女性2人を逮捕したことから、背後関係を捜査する中で子供を物乞いに利用している大がかりな組織の存在が判明し、今回の摘発に至りました。

この組織は実の子を物乞いに利用しているケースの他に、主にミャンマーから出稼ぎで建設作業員として来ている夫婦らから子を1日60バーツ(約210円)で借り受けて物乞いに利用していました。ミャンマー人夫婦にとっても日中は夫婦ともに仕事で子供の面倒を見ることができないために預ける先があることは願ってもないことでした。

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そうやって借りた子供は午後から深夜までチェンマイ市内の様々な場所に女性とペアで座って物乞いをさせて、終えたら宿に送り届けるということを毎日繰り返していたのです。

警察は10人ほどの子供を保護し、全員を児童保護施設に入所させました。そしてこの組織で指示役だった幹部が逃走中であることから、組織の拡大防止のために早期の逮捕を目指しています。

実はタイでも2016年の物乞い管理法改正で物乞いが禁止されました。この法律では物乞いを「言葉、掲示、または症状を見せることで生活のために他人から金品を乞う行為」と定義しています。しかしこのような物乞いは数が減少したものの今でも存在しているのが実情です。

一方、物乞いでも盲目の人に多いのですが、歌を歌ったり楽器を演奏したりして、つまり何かパフォーマンスを披露してその対価として投げ銭を得るケースは、管轄の役所で登録をすることで定められた地域と時間内であれば許可されています。

タイ旅行の際には、芸を披露する物乞いはおそらく合法、無芸の物乞いは違法ということを覚えておくと良いでしょう。とくにおさな子を連れた物乞いに恵むのは避けるべきです。(取材・文◎赤熊賢)

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