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西成の年間600億円「貧困利権」が関与か? 西成マザーテレサ不審死事件【続報7】

TABLO / 2014年5月14日 19時0分

西成の年間600億円「貧困利権」が関与か? 西成マザーテレサ不審死事件【続報7】

 西成の本当の姿を知るには、この町に注がれる金の話は避けては通れない。西成特区構想に絡んだ事業総額費は平成25年度で13億3598万円と言われている。この巨額のカネが西成の利権として流れ込んでいるからだ。そして現在、雨後の竹の子のように新たなNPOや介護事業などが続々と立ち上げられている。利権分配構想と「税金ぶん取り構想」である。

 さらに現在、西成区だけで生活保護費が年間600億円以上の規模だと言われているが、その内訳はおおよそ以下のようになる。

・約半分の300億円が医療費で病院関連へ

・残り300億円のうち4割の120億円以上が家賃で福祉マンション経営者へ

・残り180億円のうち2~4割の30億から70億以上が半強制的にとらされる事が多い。つまり、福祉マンションと混在する貧困ビジネス関連の食事サービス業者と言われている。

 こういった「西成利権」の構図があるから、とても日本とは思えない凄惨な事件が度々起こってしまうのだ。少し古い記事であるが、以下に引用させて頂く。

 大阪市西成区のアパートの生活保護受給者に不必要な訪問診療を繰り返していたとして、市は20日、大阪府内の医療法人に対し、生活保護費(医療扶助)で負担した診療報酬2840万円の返還を請求したと公表した。受給者は普段から階段を使うなど通院が可能だったことから、市は受給者をアパートに囲い込んだ「貧困ビジネス」の可能性があるとみている。(産経MSN 2010/12/21)

                  ◇

 市によると、医療法人が運営する診療所は平成20年8月~今年2月の間、西成区のアパートに入居する生活保護受給者81人に対し、高血圧などの訪問診療を1人あたり週1回実施。訪問診療料などとして診療報酬計2840万円を受け取っていた。

 しかし、6階建てのアパートにはエレベーターがなく、入居者の多くは階段を使用。年齢層も40~50代が中心で、大半が通院可能とみられるという。診療所が訪問診療に必要な書類を提出していなかったため、市は今年2月に医療扶助の適用を停止。その後も診療報酬の請求が続いたため、入居者へのヒアリングや診療報酬明細書(レセプト)の調査などを進めていた。診療所の男性医師が7月に死亡し、診療所も閉院したため訪問診療のカルテも見つからず、訪問診療の詳しい実態は確認できなかったという。

 そこで、「西成のマザーテレサ」と呼ばれながら、不審死に追いやられた矢島祥子さんを思い出していただきたい。上記の記事は矢島さんの死後約1年後のものである。殺された矢島さんが行おうとしていたものの一つに、「貧困ビジネス対策(重複受診対策)」があったと言われている。

 例えば、矢島さんはカルテを入手して、重複不正受診を糾弾しようとしていた可能性もある。そこで糾弾を恐れるグループはどう考えるだろう。カルテの奪還と証拠隠滅に他ならない。そして弱味を持つ連中が考えることは「燃やしてしまえば何も残らない」ということだ(あるいは警告をしようとしていたのかも知れない)。それを裏付けるのが次の記事である。

西成でアパート火災、男性が死亡 大阪

 6日午前9時40分ごろ、大阪市西成区花園北のアパート3階の無職、Aさん(64)方付近から出火。同室を全焼し、焼け跡から男性の遺体が発見された。西成署は、亡くなったのはAさんとみて身元確認を進めるとともに、出火原因を調べている。(2012.8.7 02:25

 同署によると、Aさんは1人暮らし。アパート住人がAさん方から煙が出ているのを見つけ、Aさんのケアを担当している。社会福祉法人の男性職員(34)らが駆けつけて119番。この職員と住人の50代男性の2人が煙を吸って病院に搬送されたが、いずれも軽症とみられる。Aさんは矢島祥子さんの元患者であり、その後は「夜回り(ボランティアで診察する)」と等の協力者で理解者の1人であった。

 ここで疑問が一つ生まれる。部屋から煙が出ていたのであれば、まずは119番をするはずではないか。報道によると、その前に社会福祉法人に連絡を入れている。つまり、「119番に電話できないような状況」にAさんが置かれていたのではないだろうか?

 結論から言うと「西成利権」を侵されたくない人間たちが犯行を計画したのではないか。西成署はそれを黙認していたのか。あるいは本当に把握できていないのか。どちらにしても、本気で捜査をしようという姿勢は見られなかったのが疑問に残る。

 どんな場合でも、その利権を獲得しようとするには、既存の組織や個人等とかなり激しい抗争をしなくてはいけない。例えば、裏社会で言うと、利権や縄張り獲得での争いは数多くある。それらの抗争では必ず大量の死傷者が出ている。利権や縄張りを獲得しようとしたり、自分の色に変えようとし、失敗し殺されたとか、蒸発、不審死が起こるものだ。今回の事件に関して言えば、矢島さんに弱みを握られた"貧困ビジネスグループ"が関わっている可能性は否定できないだろう。

Written Photo by 西郷正興

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