アダルトグッズ進化論:世代を越えて支持される「オナホール」が二極化の時代へ
TABLO / 2014年4月23日 17時0分
世界に名だたるアダルトグッズ大国となりつつある日本。町外れの薄暗い店舗でのみ扱われていた分野だったが、流通網が整備され、ネット上のEコマースに進出したことで、その認知度は一般にまで広がっている。それに伴い、ユーザーの"商品"に対する視点も厳しくなった。なかでも日本国内では長いこと売上でダントツ一位を誇る「オナホール」の技術革新は目覚ましいものがあるようだ。
「オナホールは進化を重ねて、現在は二極化していますね」
そう語るのは、アダルトグッズの卸大手エーワンの横田さん。女性器に挿入する感覚を疑似体験できる男性用自慰グッズとして定番商品となっているが、その材質や弾力は驚くほど細分化している。とくに最近は、「感触がソフトなのか、ハードなのか」という二極化が顕著だと言う。
「オナホールの市場は両極端を求めています。短時間で強い刺激を求めるために極端に材質を堅くして入り口を狭くしているようなものが増えてきました。ハードなものは内部構造も複雑で強刺激なタイプ。代表的なヒット商品は、『ゼックス・イボトルネード』です。一方、ソフトタッチ派はたっぷりと長い時間をかけてソフトなタッチで楽しめるヒット商品の『ゼックス・トルネード』のような商品が求められている。射精するのが惜しむようにじっくり感触を楽しむという自慰スタイルですね」(前出・アダルトグッズ卸大手エーワン・横田さん)
http://n-knuckles.com/culture/img/zex-ibo-1.jpg▲ハード派の代表的オナホール「ゼックス・イボ・トルネード」。内部の構造も複雑化している。
http://n-knuckles.com/culture/img/zex1.jpg
▲ほど良い感触で長時間楽しむ派に人気の「ゼックス・トルネード」。よりソフトな素材を選定。
オナホールを購入するのはどういった層なのか。これがいくら調べてみても明確な人物像は浮かんでこなかった。自慰行為のためにわざわざオナホールを買うだけの経済的余裕がある人物か。とはいえ富裕層とか貧困層でくくれるようなものでもない。独身か既婚かで考えれば独身のほうが多そうだが、既婚者からの需要もそれに劣らないという。
「彼女がいて、女遊びもするし、風俗も行く。それでもオナホールは別だと考えているユーザーは多い。オナホールは趣味として確立しているんです」(前出・アダルトグッズ卸大手エーワン・横田さん)
アダルトグッズ全体の売り上げでも上位を占めるオナホールは、世代や職業、肩書きを越えて存在する「オナホールマニア」によって熱狂的に支えられている。
Written by 北里雅俊
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