オバマ来日で「次郎」と「久兵衛」のすし抗争勃発か!? プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.41

TABLO / 2014年4月30日 11時17分

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 先週水曜日に来日したアメリカのオバマ大統領。安倍首相との「すきやばし次郎・すし会食」の報道量がとにかく多かった。

 そんななか、私が「あれ?」と思ったのが翌日の日刊ゲンダイの記事。

「オバマ大統領は、よほどすしが好きなのか、きのうの夜、宿泊先のホテルークラで『久兵衛』のすしも食べたらしい」(4月24日)という一文があったのだ。

 え、どんだけオバマはすしが好きなの!? この情報は本当なのだろうか? 私は半信半疑で心に留め置いた。その数日後、意外なところで後追い情報が出た。27日の『アッコにおまかせ!』(TBS)だ。同番組が「久兵衛」に取材していた。

 それによると、「オバマ大統領が来日してホテルに到着するや出前を頼まれ配達した」「ウチのすしを先に食べたから『すきやばし次郎』のすしを半分残されたのではないか」「ここだけの話ですが、ウチにも貸切の打診はありました」とコメント。番組は偶然に見たので一字一句正確ではないが、内容は間違いない。

 ペラペラと情報をしゃべりすぎて特定秘密保護法にひっかかりそうなものだが、ここで感じるのは「すきやばし次郎」に対する「久兵衛」のライバル心である。

 それもそのはず、調べてみると興味深い事実がわかった。安倍首相は「久兵衛」がお気に入りなのだ。客という立場だけではない。

 首相は昨年6月にポーランドを訪問し、食に関するレセプション「エンジョイ 和食」に出席している。日本食をPRしたのだが、そのとき日本から帯同した料理人のなかに「銀座久兵衛」のすし職人もいた。そして、すしを振る舞った。

 今回、首相サイドはホテルオークラ内にある「久兵衛」での会食を提案したが、オバマ側の希望は「すきやばし次郎」だったという。アメリカ人監督の映画『二郎は鮨の夢を見る』(2011年)を観たから、と言われている。(※映画タイトルは「次郎」ではなく「二郎」)

 以上は各オヤジジャーナルに書かれていたことだ。ポーランドでの食に関するレセプションは外務省HPでも確認できる。

 ここからは、今週28日にトークライブ「時事ネタプラスワン!」(新宿ロフトプラスワン)で私が直接聞いた話になる。

 このライブは東京BREAKING NEWS編集長・久田将義、フリーランスライター・畠山理仁、ジャーナリスト・須田慎一郎の各氏を招いて、私がオヤジジャーナルを中心としたマスコミでの時事ネタの真相を聞いていくという趣旨。

 須田氏によると、安倍首相はすし業界と親密な関係だいう。昨年5月には「全すし連」(全国すし商生活衛生同業組合連合会)の名誉顧問に就任している。つまり族議員でいうと「すし族」でもある首相。

 そして、すし業界の悲願が「カジノ構想」の実現だと須田氏は言う。どういうことか?

「カジノができたら、来日する富裕層の外国人観光客は高級すしを要望するから」

 店に来るだけでなく、VIP向けに出張することもあればカジノ内に出店する需要も生まれるかもしれない。なるほど......すし業界にとってカジノはおいしい。

 なかでも安倍首相は「久兵衛」を推している。だからポーランドにも連れて行った。今回もオバマに提案した。

 とすると、私が半信半疑で読んだ「オバマが『すきやばし次郎』に行く前に、ホテルで『久兵衛』の出前を食べた」という記事だが、もしかしたら出前を頼んだのはオバマではなく久兵衛に気を使った安倍首相・日本側だった、という推測も成り立つ。そのほうが自然だ。

 そのあとオバマは「すしは随分食べてきたが、人生の中で一番おいしいすしだった」と「すきやばし次郎」を称賛した。

 久兵衛サイドのイライラが手に取るようにわかる。「アッコ」にリークする流れもわかる。すし戦争の熱い夜だったのだ。

 そして、カジノ実現で業界の悲願は叶うのか? 手にすしならぬ汗を握りながらウオッチしたい。

Written by プチ鹿島

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プチ鹿島●時事芸人。オフィス北野所属。ニッポン放送「プチ鹿島と長野美郷 Good Job ニッポン」金曜18:00-20:50 ◆TBSラジオ「東京ポッド許可局」◆書籍「うそ社説 2~時事芸人~」◆WEB本の雑誌メルマガ ◆連載コラム「宝島」「東スポWeb」「KAMINOGE」「映画野郎」「CIRCUS MAX 」

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