法務省幹部の女子トイレ盗撮が発覚、エリートはなぜ猥褻犯になるのか?
TABLO / 2014年4月30日 12時15分
昨今、映像技術や撮影機器の進化は著しく、盗撮行為に及ぶ者はあとを絶たない。今までは、携帯電話やスマートフォンを利用する犯行が主たる手口であったが、最近の盗撮犯は特殊な超小型カメラを利用する者が目立ち、犯行態様は悪質の一途を辿っている状況にある。ボールペンカメラやUSBメモリ型のカメラをはじめ、ボタンカメラ、指輪カメラ、赤外線ライトの付いた車のリモコンキー型カメラなどの盗撮機器を駆使して犯行に及ぶのだ。
また、商業施設内の女子トイレや更衣室の天井裏に忍び入り、そこに設置されているダウンライトに小型のビデオカメラを仕掛け、小型の高性能発信器を通じて映像を送信し続けるという手口もある。
そこで取得した映像データを近隣で受信する訳だが、このような手口の場合には、その照明器具の内部配線を利用するので半永久的に撮影することが出来る仕組みが構築されてしまうから悪質だ。
ビデオカメラと照明のスイッチを連動させて余計な違法電波を無駄に発生させることなく、効率的に撮影する仕組みまで用いる者までいるというから、その熱意には呆れるばかりである。こうした機器を販売する業者や、盗撮画像を買い取る業者を根絶しなければ、犯行を根絶することはできないだろう。
若い頃に恋愛もせず、真面目にやってきた反動が歪んだ形で表れるのか、盗撮行為に及ぶ者は社会的地位が高い者が多い。筆者自身、書店や商業施設において盗撮行為に及んだ大企業の役職者や小学校教師、弁護士、消防署長を捕捉した経験を持つ。このようなタイプが摘発された場合には、容赦なく報道される破目に陥り、その多くは職を失う末路を辿る。女性のスカートの中身を覗く誘惑に負けた彼等は、それと引き換えに人生を崩壊させてしまうのである。
つい先日も、法務省内の女子トイレにカメラを仕掛けて盗撮したとして、裁判官出身である法務省幹部(50)が警視庁に書類送検された。法務省は本件に対してコメントしておらず、その手口は明らかにされてないが、カメラには盗撮された画像が残っていたというので常習犯であるに違いない。人を裁く立場にあった者によるハレンチな犯行は、とても許されることではないだろう。
現在では、盗撮機器の発する電波などを受信し、それらの設置を割り出せる隠しカメラ探知機や盗撮専門の防犯業者も存在している。盗撮された画像や映像が一度流出してしまえば、それを取り返すことは不可能なことといえるので、被害に遭うことが心配な方は定期的に調査することをお勧めしたい。自分の身は、自分にしか守れないのである。
Written by伊東ゆう
Photo by ** RCB **
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