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JC淫行で逮捕のAV男優を擁護するAV業界人の浅はかさ

TABLO / 2014年5月7日 17時0分

JC淫行で逮捕のAV男優を擁護するAV業界人の浅はかさ

 先日アップした「生活保護の不正受給で逮捕された仲間を庇ってしまう反レイシズム団体関係者たち」に対する批判記事がお陰様で炎上中である。

(http://n-knuckles.com/serialization/series/news001445.html)

 だが、このような「庇えばいいってもんじゃない」という理屈が解らないのは運動屋だけに限った話ではなく、ムラ社会的な閉じた業界では共通の話なのかもしれない。というのも、つい最近起こった「AV男優が女子中学生と淫行して逮捕」という事件でも、殆ど同じような展開に陥ったからだ。

『中3生に淫行疑い AV男優を逮捕』

 宇都宮東署は7日、埼玉県青少年健全育成条例違反(淫行)の疑いで、東京都新宿区河田町、俳優の男(34)を逮捕した。逮捕容疑は2月23日、さいたま市のホテルで、18歳未満と知りながら当時中学3年の女子生徒にみだらな行為をした疑い。

msn産経ニュースより引用

(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140407/crm14040714190012-n1.htm)

 この事件は、人気AV男優の沢井亮が、LINEで知り合った女子中学生と大宮のホテルでセックスしたものの、相手の親が娘が帰らない事を心配し捜索願いを出してしまい、そこから警察の知るところになり御用となった。

 たまたま沢井亮がBSのアダルト番組で「ゲイのフェラテクに耐えられるかどうか」というコーナーに出演して話題になったばかりだった事もあり、ネットでの拡散に拍車をかけたようだ。

 それはともかく、このニュースが報じられた際のアダルトビデオ関係者の反応が非常にまずかった。どれもこれも庇う声ばかりで、中には 「男は傷のひとつやふたつあった方が箔が付く」といったバカな意見をTwitterに書き込んだ人間もいたほどだ。

 業界の著名人・有力者らがそのような発言をしてしまっては、世間の人々は「やっぱAVの業界なんてクズの集まりなんだ」と感じるだろう。 現在は児ポ法だ表現規制だでキナ臭いエロ業界なのだから、世間様からの信頼や理解を失うというのは死活問題のはずである。それなのにAV業界人は狭いムラ社会での流儀を再優先してしまい、沢井容疑者を盲目的に庇ってしまった。

 もし多少なりともまともに頭が働く人間であれば、表面的には「沢井のヤツには猛省させます! 世間様を騒がせてしまい申し訳ございませんでした!」くらいの言葉が出て来るはずだ。ところが、事件当初はそのように目端の利く、そして業界の今後を真摯に考え、発すべき言葉を発せた人間は殆どいなかった。そんな数少ない例外のひとりが、過去に何度か東京BNの記事にも登場した「良くも悪くも伝説しかない男」こと松本和彦である。

 松本氏はAV・エロに限った話だけでも前科前歴が3つあり、"招待されて参加した" アメリカの世界最大規模のポルノコンベンションで「お前の作品はバイオレンスだ!」とFBIに拘束された男である。当時は松本和彦の代名詞である "ぶっかけ" に対する理解がなく、寄ってたかってぶっかけるという行為がFBIにバイオレンスと判断されたらしい。(その後はBUKKAKEが世界で通用する単語に成長しました)

 そんな別に叩かなくてもハナからホコリしか出て来ない松本氏はこう言う。

「荒井さ、ちょっと考えろよ? オレみたいな脛が傷だらけの人間でも、のうのうと戻って商売を再開できるのがAV業界なんだ。ただでさえ世間の皆様からしたらふざけた業界なのにさ、こういう事件が起きた時に寄ってたかって沢井を庇ったらどうなると思う?」

ーー間違いなく業界へのイメージはマイナスにしかなりませんよね。

「当たり前だよ。どうせ沢井はまたAV業界に戻って働くじゃんよ。追放とか干されたりなんて有り得ないだろ? だったらさ、せめて表面的にはちゃんと叱る姿勢を見せるべきじゃねえのか? それを名のある業界人が揃って擁護しちまって、あれじゃAV業界がますますマイナスイメージを持たれて見放されるぞ? 規制や締め付けがもっともっと厳しくなっても文句は言えんわな」

ーーああ、励ましたり庇ったりはプライベートでやれと。公の場所ではやるなという話ですね?

「そそそ。それにな、沢井って最近できた男優協会の会員で、協会の公式サイトにも名前が載ってたんだよ。(※日本AV男優協会 http://www.jpactors.com/top) それがさ、この事件があって沢井の名前を削除しただけで、他になんのアナウンスもないの。それどころか、協会メンバーがTwitterなんかで沢井を擁護する発言をしてんだよ」

ーーそりゃダメですね。 誰かに突っ込まれるより先に「この度は当会の沢井が事件を起こしまして~」と謝らないと。

「そうだろ? なんのための協会なんだって話じゃんかよ。普通は新しい試みとしてな、少しでも良い業界にするためにって立ち上げた協会なんだから、発足直後にこんな事件が起きたらまず謝罪と反省だろうよ。それができないで協会なんか作った意味あんのか?」

ーー協会の発足と同時に隠蔽ってのは中々です。堂々と謝って「再発の防止を約束します」くらいの言葉があれば、男優協会を作った意味も世間に伝わるし、AV業界のイメージアップに繋がったかもしれません。

「こういう事件だからイメージアップとは言わないまでもさ、せめてダメージを最小限に抑える効果くらいあったかもしれないじゃん。それが知らん顔で沢井の名前だけ消してオシマイだよ。それどころかTwitterなんかで庇っちゃってんの。すべてにおいて最もダメな選択肢を選んでるよ。この有り様じゃAV業界なんか滅んで当然だよ。業界の未来を作ろうとマジメに頑張ってる業界人に申し訳ないと思わないのかな?」

 松本和彦とは、AV業界において村西とおるに次ぐアウトロー根性の座った人物である。そんな男でもこんな言い方をしているのだ。

 仲間がヤラかした時は、外部に何か言われるより先に批判し、謝罪し、反省の姿勢を見せねばならない。庇いたいならば、それは身内だけのプライベート空間で好きなだけやればいい。ただしTwitterなど不特定多数の目に触れる場所は公の空間なのだから、発すべき言葉を考えてから書き込まねばならない。とても簡単なはずなのに、何故かちゃんとやれる人間が少ないが、これが "守るべき組織・業界を持つ人間" の当然の立ち回りである。

 こういうケースでは、公の場所で庇えば庇うほど、自分も仲間も追い込まれる。そんなものは "仲間を大事にする" とは言わない。本当に仲間が大事ならば、そいつが帰ってこれる場所を守ってやるべきで、その為には庇うという行為はマイナスにしか働かないのだ。

 公の場所で、女子中学生とセックスした男を庇ったり、生活保護を不正受給した容疑で逮捕された男を庇ったり、それでいったい何が守れるというのだろうか?

Written by 荒井禎雄

Photo by Giuliamar

[Frameチャンネル]http://ch.nicovideo.jp/frame

 新宿歌舞伎町のBAR『Frame』で夜ごと繰り広げられるアングラ&フェティッシュワールドを、ニコニコユーザーの皆様に覗き見して頂くチャンネGînfălean Ovidiuル。『東京ブレイキングニュース』の執筆陣(草下シンヤ・荒井禎雄)らによる「勝手に公開編集会議」を放送しています。記事に対するご意見ご要望などありましたら、ぜひご参加ください。

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