PC遠隔操作事件「私が真犯人」片山被告と警察の壮絶な自滅・失態合戦

TABLO / 2014年5月21日 12時42分

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片山被告「全部やりました」PC遠隔操作事件は急展開を迎えた。

 PC遠隔操作事件の犯人とされる片山被告が、あまりにお粗末な工作に失敗し自滅。自らすべての犯行に関わったことを弁護団に話し、東京地裁は保釈を取り消した。今後は再び勾留される見通しだ。

 報道各社はこの話題で持ちきりになっているが、ここでもまた警察の大失態が目についてしまう。その話の前に、この事件については過去に東京BNに寄稿しているので、まずはその内容をご確認いただきたい。

 片山被告がすべての事件への関与を認めた、真犯人である疑いが一気に強まったということで、警察の一連の捜査や片山被告に対する対応が間違っていなかったとする声も聞くが、それは大間違いである。

 仮に片山被告が真犯人だったとしても、警察が自力で証拠を固めることが出来なかった点は忘れてはならない。今回の一件は、片山被告の幼稚さが暴発し、勝手に自滅しただけであり、警察はたまたま相手のエラーで点を入れたようなものだ。

 片山被告は自身のことを「サイコパスだと思う、簡単にウソがつけてしまう」と話しているそうだが、決してそうとは思えない。私は過去に何度かサイコパスとしか言えない人間と揉めたことがあるので、その手の人間の厄介さを身をもって理解しているつもりだが、片山被告の場合は"反射的にウソを付いてしまう小さい子供"というのが一番近いように思う。今回のお粗末すぎる工作失敗を見るに「思春期の子供がかかるお病気をこじらせたらそうなるよね」という印象しか持てなくなってしまった。単に社会やオトナをナメ過ぎたからこうなったというだけではあるまいか?

 だが、片山被告の幼稚さ以上に警察の無能さの方が大問題である。あれほど大規模な捜査をして、4人もの無実のひとを逮捕し、その中には人生を壊された者までおり、挙句に自力で決定打を揃えることができず、片山被告の自滅を待つしかなかったのだ。ハイテク犯罪・IT犯罪に対する日本警察の無能さが天下に轟いたも同然なのだから、今後は片山被告よりも更に悪質な犯罪が横行するかもしれない。

 また、片山被告が行方をくらませた前後でも警察は大失敗をしている。結果的に片山被告が"生きて出て来てくれた"から助かったものの、もし彼が本当に自殺していたらどうなっただろう?

 片山被告は「河川敷にスマホを埋めた、タイマーでメール配信した」と報道され、それを見て怖くなって自殺しようとしたそうだ。結果的に死に切れずに戻って来たから良かったものの、河川敷でスマホを弄って、それを土に埋めたことまで把握しておきながら、片山被告を行方不明にさせてしまうというのはいかがなものか?

 そもそも、河川敷でメールをうんぬんなんて重大な話があっという間に報道関係者に伝わり、一斉報道が行われてしまった点が不審すぎる。警察は何を期待して簡単に情報を漏らし、またそれでいて片山被告を自由にさせていたのだろう?

 今回はたまたま被告が弁護団の元に戻って来たからこうなったが、もしかするとそれすら"警察にとってはアテが外れた"のではないだろうか? 当初警察が思い描いていたストーリーは、現実の展開とはまるで別のものだった気がしてならない。

 なんにせよ、警察の能力のなさが災いして、中二病をこじらせただけかのような人間を稀代の大悪党にクラスアップさせてしまった点と、何人もの無実の国民の人生を破壊した点だけは忘れる訳にはいかない。これは警察の不祥事と呼んでも差し支えない"歴史に残すべき汚点"である。

Written by 荒井禎雄

Photo by Unsplash

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