「日本だけ大幅に減った韓国人旅行者」 仁川空港のデータが如実に示す 日韓関係の影響なくても減っていた可能性

旅行者が減っているある理由とは……（写真はイメージです）

日本製品の不買運動が続く韓国で、日本を訪れる旅行者の数が急減していることが数字で裏付けられた。

仁川空港公社は4日の定例ブリーフィングで、8月の1カ月間に同空港を通じて日本を訪れた旅客数は96万9000人で、前年同月（120万人）より19.5％減少したと発表した。

公社によると、仁川空港から日本に出発した旅客数は46万人で、前年同月比21.9％減少。また日本から仁川空港に到着した乗客の数は51万人で、同17.3％減少したことが分かった。すでに、韓国人旅行者の減少は国内観光地の様子からも明らかだったが、改めてデータにより裏付けられた形と言える。

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ちなみに、8月に仁川空港から出国した全旅客数は昨年より3.9％増加している。東南アジア（15.3％増）、中国（11.8％増）、欧州（10.8％増）、アメリカ（3.8％増）、オセアニア（1.9％増）などの数字と見比べると、日本に来る旅客数の減り方の大きさはさらに際立つ。

日韓関係が「史上最悪」と言われている今、来たくなければ来なくても構わないのだが、こうした政治状況がなくとも、日本に来る韓国人旅行者は減っていた可能性がある。ここ2年半ほど、概ね1ウォン＝0.1円で推移していた韓国ウォンのレートが、この春に急落。現在は1ウォン＝0.088円前後となっており、日本旅行はややお高い買い物になってしまったのだ。

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ウォンの下落は、景気対策として中央銀行が利下げを行ったのが主な要因だ。また、文在寅政権は来年度予算で大型の財政出動を予告しており、国債が大量に増発されるようなことになれば、さらなるウォン安の要因にもなる。

これは日本人にとって見ると、韓国旅行は「安くてお得」ということにもなる。風光明媚な景勝地を回り、美食に舌鼓を打つだけが旅ではない。メディアが伝える「反日」の真の姿を見物してくるのも、ひとつの旅のスタイルと言えば言えるだろう。その点、韓国は治安は大丈夫だからリスクも低い。（文◎編集部）

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