本番に間に合うのか!? W杯ブラジルより心配な新国立競技場...プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.47

東京ブレイキングニュース / 2014年6月10日 13時27分

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 いったい本番までに建設が間に合うのか? こう聞くと、サッカーW杯を直前に控えたブラジルのスタジアム建設のてんてこ舞いのことだと思うだろう。しかし、それが日本の「新国立競技場」のことだとしたら。

 たしかに5月31日の国立競技場ファイナルイベントは無事終了した。ブルーインパルスも登場してにぎやかに終了。でも、どうもアヤしいのだ。

 私が最初にザワザワしたのは『AERA』の「計画ずさん会場ピンチ 深刻な五輪準備遅れ、ブラジルを笑えない」(2014年1月27日号)という記事。内容は「東京五輪のメーンスタジアムの建設計画が大幅に遅れている。設計作業が滞り、巨額予算に税金無駄遣いの批判が相次ぐ」というモノ。

 通常なら基本設計に基づいた図面で予算を見通した上で募集要項を作成するのに、今回は基本設計の前に競技場のデザインコンペが先にあり、その後でようやく基本設計という「逆」の順序だという。(※ちなみにそのコンペで選ばれたのがプロレスラーのビッグバン・ベイダーのマスクのようなデザインのアレだ)

 いったいなぜ「逆算」からスタート?

《一連の背景には、「国立競技場将来構想有識者会議」のメンバー、森喜朗元首相の「2019年ラグビーワールドカップは新国立競技場で」という鶴の一声がある。いわば、新国立競技場は19年の完成が至上命題となり、それに間に合うタイトなスケジュールが要求された》(AERA・同)

 出ました、森喜朗。最近出版された本でもこう書かれている。

《なぜ、議論のプロセスが非公開なのか。なぜ、高さ制限の大幅な引き上げが行われ、従来の手続きとは逆行するデザインだけを前提にした新国立競技場の建設費産出が行われたのか。しかもデザインの募集期間は、わずか2カ月という短期間。》

《その背景について、ある都議会関係者がこう漏らす。「それは元首相の森喜朗さんの力によるところが大きい。森さんは、日本ラグビー協会の会長です。19年のラグビーワールドカップを誘致するには、8万人規模のスタジアムが必要で、アマチュア規定が厳しいことから、会場も民間ではなく国立であることが必須条件でした。ですから短期間でなにもかもやる必要があった。》(宝島社『2020年東京五輪の黒いカネ』一ノ宮美成+グループ・K21)

 森喜朗、大活躍説。この不透明な新国立競技場の建設は、競技場近くの「都営霞ヶ丘アパート」の急な立ち退きに発展した。同書には住民の声が載っている。

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