W杯日本代表が帰国...内紛で振り回されたザックJAPANの舞台裏
TABLO / 2014年6月27日 20時0分
![W杯日本代表が帰国...内紛で振り回されたザックJAPANの舞台裏](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/knuckles/knuckles_1547_0-small.jpg)
東京ブレイキングニュースの不定期企画「芸能記者による匿名座談会」。今回はサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、グループリーグC組最下位での敗退が決まった日本代表についてお送ります。
◇
※出席者
○スポーツ新聞記者A(47歳/お台場、汐留、新橋が拠点)
○週刊誌記者B(43歳/西麻布、銀座、六本木で情報収集)
○女性誌記者C(35歳/恵比寿、青山がホームグラウンド)
◇
B「正に惨敗だったね。帰国したサッカー日本代表、サムライ・ブルーは」
A「TBNではそれぞれが所属するメディアでボツになったネタを洗いざらい発表しちゃうスタイルでやってきたけど、今回はブラジルW杯・サッカー日本代表の舞台裏を明かしちゃおうよ」
C「それそれ。いっぱいあるんだけど、現地で取材をしていた記者仲間が口を揃えて語っていたのが、『こんなに悪環境にさらされた日本代表は前代未聞』ということ」
B「ブラジルではチーム内外の雰囲気が、試合を重ねるに悪くなったと言われてたね」
C「最後の会見では丸く収まったように見えた日本代表だけど、その舞台裏ではゴタゴタの連続だった」
A「まずはコンディション作りの問題点から話そうか。5月21~25日の鹿児島・指宿合宿では体力。29日~6月6日までの米国・タンパ合宿ではスピード&対戦国対策。6月7日に移動するブラジルのベース基地サンパウロ州イトゥでは総仕上げを行なうという、3段構えだったよな」
B「ところが、問題なのは指宿の段階で選手は疲労困憊でヘロヘロになっていた。それもそのはずで、海外で戦うほとんどの選手が1年間の長きに渡るリーグ戦を闘いぬいた後で、既に疲労のピークを迎えていたんだから。海外組は短期間に二回も疲労のピークを迎えたんだから、そりゃ動きも鈍くなるよ」
C「この結果、第一戦の対コートジボアール戦でも各選手のコンディションがバラバラな状態だった」
B「メンタル面でも日本代表はまとまらなかったよね。ドイツ大会では、後にジーコが田崎健太氏のインタビューで『腐ったみかんがいた』と一部の選手がチームの和を乱したと暴露したが、その時よりも今大会の日本代表はまとまっていなかった」
A「ドイツ大会は中田ヒデに対し、小野や稲本、小笠原、高原らがうまく関係を築けなかったと言われていた。でも、実際はチームは一つの方向に向いていたよね」
B「中田は確かに浮いていたが、それはピッチ外での話。練習の時や食事の時も、みんなと同じ和にいたんだよ」
C「ところが、今回の代表は不思議な空気感に包まれていた。選手間では壁はなさそうなんだけど、皆、どこかで嘘をつき、仲良い雰囲気を演じているような、そんな空気感だった」
B「『優勝』を宣言する本田や長友らと、他の選手の間に溝があったという話もあるが、それは本筋じゃない」
A「何が問題なのかってことだけど、チームをまとめるリーダーが不在だったことが一つの理由だろうね」
C「キャプテン長谷部は前大会で、直前に中澤からキャプテンの座を譲り受けた。ただ実際は、中澤、闘莉王、稲本、川口、楢崎といった先輩たちが影で支えていた訳でしょ。今回は長谷部を支えるベテラン選手がいなかったんだよね。長谷部のキャプテンシーは素晴らしいものがあるけど、こういった大きな大会では精神的な支えが必要だった」
B「そういったチーム内をまとめるベテラン枠って、遠藤や大久保じゃないんだよね。彼らはスタメンを取るのに必死でそれどころじゃないしね」
C「コートジボワール戦後、チーム内の空気が急激に悪くなったとか。それは、ザックがパワープレーを示唆したためで、その解釈を巡って攻撃陣と守備陣で大モメになったと言われている」
A「本来はそういう選手とコーチ陣の不信感っていうのは、チーム内に大人なまとめ役のベテラン選手がパイプになって、うまく治めるものなんだけどな。だけど、自分も先発ギリギリの長谷部にはそんな余裕がない。そんな日本代表内で悪くなる空気を感じ取ってか、協会の原博実専務理事がザックにクレームを入れた。『パワープレーは使うな』と。実はこれ、日本サッカー協会会長・大仁邦弥の指示だったようだね」
C「実はザックもワールドカップの雰囲気に飲まれちゃって、精神的にもかなり不安定だったらしい。コートジボワール戦を落として、誰より落胆したのがザックだった」
B「大仁会長はコートジボワール後、ザックを猛烈に批判しまくったよね。これにザック陣営が激しく感情的になったとか」
C「協会の戦術批判、パワープレイ禁止令に対して、『このタイミングで揉めたくない。私を信じろ!』というザック。それでも大仁会長らは聞く耳を持たなかったらしい。協会とザック陣営が日に日に険悪になっていくなかで、誰も動揺する日本代表の選手たちを支えることができなくなっていった」
A「挙句の果てには協会関係者らがマスコミに対し、ザックやチームの悪口を言い振らす始末。チーム内外でまとまるものもまとまらない。そんな状況で日本代表は戦っていたというわけだな」
B「そんな時に内紛を起こしていたら、勝てるわけがないよ。そういう体制ではマイナスの空気が流れるしね」
A「協会内では、ザック批判が渦巻いているというが、諸悪の根源は協会にあるという見方が一部ではある。大手メディアではそんな方向で報道できないけどな」
C「帰国した際の選手たちの表情がすべてを物語っているよね。勝敗以上に、余計な内紛を見せつけられてウンザリしていたんでしょう」
A「4年後が早くも心配になってきたな(苦笑)」
Written by 東京ブレイキングニュース編集部(構成)
Photo by massa miha
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