カントリー・ガールズが活動休止を発表 厳しいハロヲタを唸らせた衝撃的なデビューから今日までを振り返る

TABLO / 2019年10月19日 19時32分

衝撃的なデビューを飾った記念すべきファーストシングル『愛おしくってごめんね/恋泥棒』より

ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「カントリー・ガールズ」が、12月26日にLINE CUBE SHIBUYAで行われるコンサートをもって、活動休止となることが発表されました。メンバー4人全員が、カントリー・ガールズを卒業します。

カントリー・ガールズの前身ユニットである「カントリー娘。」が結成されたのは1999年。テレビ東京系『アイドルをさがせ!』内企画としてオーディションが行われ、花畑牧場を経営する田中義剛プロデュースのグループとして結成されます。当初は「半農半芸」をコンセプトに、メンバーは花畑牧場で働きながらアイドル活動を行っていました。

そこから時を経て、メンバーは里田まい1人となり、グループとしては活動休止状態となっていた2014年2月。田中将大投手と結婚した里田が渡米するタイミングで、突如として新メンバーオーディションが開催されます。しかし、結果は該当者なし。カントリー娘。復活計画は頓挫か……と思いきや、同年11月にいきなり「カントリー・ガールズ」と名前を変えて、新たな形で始動することが発表されたのです。

カントリー・ガールズ結成時のメンバーは、同時期に行われていた『モーニング娘。’14 <黄金(ゴールデン)>オーディション』に落選した、森戸知沙希、島村嬉唄、小関舞の3人とハロプロ研修生だった稲場愛香と山木梨沙、そして当時Berryz工房として活動していた嗣永桃子の6人です。嗣永は“プレイングマネージャー”という肩書で、後輩たちを指導する立場も兼ねての加入でした。

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今でこそたくさんのグループがそれぞれ独立してツアーをやったり、舞台をやったり、幅広く活動をしているハロプロですが、「カントリー娘。」が所属していた当時はどうしてもモーニング娘。がメインで、その他のユニットは妹分的存在、もっと失礼な言い方をしてしまえば“サブユニット”的なイメージが強かったのも事実です。カントリー娘。がメジャーデビューする際にモーニング娘。の石川梨華が助っ人として加入したのは、まさにそういった事情からです。

だからこそ、2014年にカントリー娘。が新メンバーオーディションを開催するとなった時、ファンの間では「なぜ今、カントリー?」という声も多かったのです。カントリー・ガールズとして新たに始動すると発表された時も、「新ユニットじゃないの?」とがっかりしたファンもいたことでしょう。「どうしてもカントリーを復活させたい事情でもあるんじゃないか?」いう意見もありました。

つまりカントリー・ガールズの始動についてはイマイチ腑に落ちない部分もあったわけです。しかし、2014年大晦日の「Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2014 〜GOOD BYE & HELLO!〜」で嗣永を除く5人カントリー・ガールズが、新曲『愛おしくってごめんね』を披露した瞬間、世界は大きく動いてしまいます。

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ハロヲタがざわついた「愛おしくってぇ…ごめんね」

冒頭のセリフを照れながら言う島村嬉唄の衝撃的なかわいさに、ファンもハロプロメンバーもメロメロになり、そこから一気に“うたちゃんフィーバー”が巻き起こるのです。そして、当初は2015年1月にインディーズデビューするはずだったのが、大好評を受けて急遽インディーズ期間をぶっこ抜いて3月にメジャーデビューすることが決定。究極的なかわいさを持つグループとして、絶対的な存在感を発揮するようになります。

その後、島村の脱退、2期メンバーとなる梁川奈々美と船木結の加入、稲場の卒業と、短期間の間に出会いと別れを繰り返した末、2017年6月に嗣永の卒業を迎えることとなるわけですが、ここでまさかの展開。森戸、梁川、船木の3人はそれぞれモーニング娘。、Juice=Juice、アンジュルムに移籍しカントリー・ガールズと兼任、山木、小関の2人は学業を優先しつつカントリー・ガールズとして活動する、という新体制が発表されたのです。

これによって嗣永卒業後のカントリー・ガールズの活動は激減。単独ライブは年に数回、新曲のリリースも配信のみとなり、握手会などの活動もほぼなくなります。

ファンにとってはショックが大きい新体制への移行だったことは間違いありません。でも、もしかしたら“サブユニット”的存在だったカントリー娘。のリブート版であることを考えると、計画通りだった可能性もある。嗣永もなんとなく他のメンバーよりも先に卒業するんだろうなあという予感は結成当初からあったし、いろんな意味で「暫定的なグループ”なのかな?」という雰囲気はありました。それこそ、モーニング娘。の矢口真里がプレイングマネージャー的存在となって、後にBerryz工房と℃-uteのメンバーとなるハロープロジェクトキッズたちと結成したユニット「ZYX」のように、「カントリー・ガールズのメンバーたちはいずれ別のグループに入るのかな?」なんていう想像もできたはずです。

でも、カントリー・ガールズはあまりにもまぶしくて、完璧なアイドルだった。活動が減ってしまうことは本当に悲しいことだった。

仮にそんな未来が待っていたのであれば、もうちょっと早くから教えてくれよ……というのが、ファンの気持ちでしょう。メンバーたちだって、必ずしもそんな未来を想像していたわけではなかっただろうに……。

山木梨沙は、カントリー・ガールズ及びハロー!プロジェクトを卒業し、芸能界を引退。小関舞はカントリー・ガールズ及びハロー!プロジェクトを卒業し、大学進学を目指しつつ、個人として芸能活動を継続。船木結はカントリー・ガールズを卒業したのち、来年3月にアンジュルム及びハロープロジェクトを卒業し、芸能界から一旦退き、ダンスを中心に学んで行くとのこと。そして、森戸知沙希はモーニング娘。のメンバーとして変わらず活動を続けます。

今回の活動休止にあたって、小関はこんなコメントを発表しています。

〈約2年前からグループは新体制になりました。その頃から自分の将来について考えることが多くなり、
その中でグループを卒業し個人の夢に向かっていきたいという気持ちが大きくなりました。
このことをメンバーに相談したところ、他のメンバーもそれぞれの夢について考えている事がわかり
会社の方とも何度も話し合いをし、グループの活動を休止するという結論に至りました。〉

4人それぞれが自分の目指す未来を描き、そして決断した結果が「カントリー・ガールズの活動休止」ということだったのです。

もしも、移籍兼任の新体制移行のタイミングでカントリー・ガールズが完全に活動休止となっていたならば、メンバー4人は自分で自分の未来を描くチャンスを与えられることもなく、ただただ大人の指示に従うだけだったかもしれない。

でも、“移籍兼任”という受け入れがたい時間があったからこそ、結果的に彼女たちは自分で自分の未来を選択することとなった。あまりにも残酷すぎる事実ではありますが、それが唯一の救いであるような気もします。

新体制移行から現在までの約2年間は、カントリー・ガールズとしての理想とはかけ離れていたけれど、メンバーたちの未来のためには意味のある時間だったのではないでしょうか。

カントリー・ガールズは本当に魅力的で多くの人々に愛されている存在です。でも、メンバー4人の人生は、カントリー・ガールズとういう存在よりも絶対的に尊重されるべきものなのです。メンバーそれぞれの今後の人生と“理想的なカントリー・ガールズ”の兼任が難しいのであれば、カントリー・ガールズを卒業するという選択は正しい。ファンができることはそんなメンバーたちの人生を応援することだけなのです。

どうしようもなく悲しい事実ではあるけど、受け入れるほかない。それががカントリー・ガールズの活動休止です。誰が悪いとかでもなく、ああするべきだった、こうするべきだったということでもなく、ただ4人のメンバーが自分の人生における選択をしたということ。複雑な背景を想像して、メンバーたちの決意が嘘であるかのように捉えるのも、あまりにも悲しい。不満は心の中で爆発させて、残されたカントリー・ガールズとしての時間を精一杯応援するしかないのです……。ああ、寂しい……。

ちなみに、アップフロントプロモーションの西口猛社長は〈カントリー・ガールズとしての今後ですが、メンバーを一新し再始動することを考えています。〉ともコメントしています。

ここでいきなり新メンバーを発表したら、ファンの反感を買うことは火を見るより明らか。最初から悲しい結果になることが分かっていて、わざわざそっちに舵を切るなんてことはやめてほしいところではありますが、多少の時間を置きさえすれば、結局また多くのファンが新しいカントリーに熱狂するであろうことも想像がつきます。カントリーを再始動するにせよ、別の形になるにせよ、いずれにしても、メンバーもファンも傷つかないような形でお願いしたいものです。(文◎大塚ナギサ)

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