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【佐世保同級生殺害事件】加害者少女に「命が大切」という教育は届いたのか

TABLO / 2014年8月4日 12時8分

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 2004年6月に、佐世保市の大久保小学校で当時小学6年生の女児が学校内で同級生を殺害した。この当時、今回逮捕された女子生徒は15歳だった。事件がどの程度、幼い頃の心理状態に影響を及ぼしたのかは計り知れない。

 その後、佐世保市では「命が大切」という教育を繰り返して来た。しかし、「命が大切」というある意味では当たり前のフレーズを当たり前のように伝えて行くやり方は、特に問題もなく、また教員の話を素直に聞く子どもたちには再確認にはなるだろう。このフレーズで「やっぱり、命って大切だよね」と思える子どもたちは、その教育がなくても、そう思うチャンスは他にもあったことだろう。

 一方で、いじめや体罰、差別など学校での居場所がなかったり、虐待などで家族の人間関係が不適切であるなどで自分自身が大切にされていない子どもにとっては説得力があるのか問うべきだ。こうした子どもたちに私は取材をすることがあるが、こうしたフレーズを単純に伝える方法では届かないのではないだろうか。どうして自分が大切にされていないのに、他人を大切にしなければいけないのか、との問いが頭に浮かぶからだ。

 加害少女の供述がまだ断片的にしか伝えられていない。また、家族との関係に何があったのか、被害少女との日常の関係、または当日に何があったのか。どんな風に加害少々が感じていたのかが出そろっていない。そのため、現段階の情報で、読み解くしかないことをお断りしておく。

Written by 渋井哲也

Photo by Rachel.Adams

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