冬の満員電車が一番キツイ！ 小池東京都知事の満員電車解消の「公約」はどこへ？｜久田将義

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個人的な話で恐縮ですが、僕が出版社に勤めようと思ったのは一つには満員電車の存在があります。

満員電車に初めて乗ったのは12歳の頃でした。東京都内の中高一貫の学校に進んだため、まだ身体が出来ていない時期から山手線や総武線を使って通学せざるを得ませんでした。

これは都内（多分大阪・名古屋なども）などの私立校に行った人なら分かると思います。

小学校を卒業したばかりの少年にとって満員電車はきつすぎました。どのくらいの満員かと言うと、周囲の大人に挟まれて両足を挙げても宙に浮かんでいる状態でした。

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満員電車歴ですが、中高の六年間。大学の時期は満員電車から逃れていましたが、大学卒業後は広告・マーケティング会社の営業だったので、満員電車に逆戻りしてしまいました。そこで約二年。「こんな地獄みたいな思いをしたくないし、この先何十年も満員電車に乗るのは無理」と思い、広告営業の楽しさも覚えてきたのですが、元々、編集者志望という事もあって、出版社に転勤した次第です。

皆さんは冬と夏の満員電車はどららがマシと思うでしょうか。僕は冬が一番嫌です。では満員電車のヤバい点を挙げていきましょう。

・冬だと皆、コートを着ている為、タバコの臭いや生活臭がキツイ人が乗ってくる。

・窓を閉め切っている為、とにかく熱気が凄いので、人の臭いが夏より際立っている。僕は中年男性の整髪料がきつくて仕方ありませんでした。

・端の座席に座ったのは良いが、ドア横に立っている人のコートがこちらの顔にファサファサかかってくる。

・冬に限りませんがリュックを背中に背負っている人。

・これも冬でなくとも言えますが痴漢に間違われないよう、つり革の奪い合いになる。

・たまに満点電車に乗らざるを得ない状況があるのですが、なぜか満員なのにパソコンかタブレットを開く人がいる。パソコンがない時代は新聞を割り箸入れくらにスポーツ紙を折り畳み読んでいる人がいた。

満点電車解消は小池東京都知事の公約だった気がするのですが、全然進行していまんせん。小池都知事は中高を芦屋の私立学校に通っており、その後は関西学院大学に進学。カイロ大学に進んでいますが満員電車の経験はあるのでしょうか。

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満員電車のきつさを身をもって知っている人が行政に携わらないと、解消は無理なような気がします。二階建ての電車の計画も進んでいないようですし、二階建てになると余計、人が乗ってくるのではという予測もあります。

そもそも、一つの電車の路線がどんどん長くなって、従って乗車駅も増えてくる、満点電車の密集度も増えるという悪循環に陥っています。

一時は住みたい路線だった田園都市線は二子玉川園駅、三軒茶屋駅、渋谷駅、表参道駅、青山一丁目駅、永田町駅、水天宮前駅などビジネス街・お洒落街を通過しますが、さらに路線が伸びてしまい、埼玉南部の東武動物公園駅から最終は南栗橋駅までになっています。乗客が多いほど鉄道会社が儲かるのでしょうが、満員電車対策をなさずに路線を延ばしている気がしてなりません。

では満員電車の解消ばとのようにすれば良いのでしょうか。環境を変える事しかないと思います。しかし、それは家庭をお持ちの方は難しいでしょう。従って僕は満員電車に乗車する際は流れに抗わず、「無」になる事を心がけていました。ぶっちゃけ言えば「受け入れた」訳です。

とは言え、あのストレスは体験した人しか分からないはず。日本の経済を支えている会社員の環境をいかにして良くするかは、政治家がやるべき事の一つではないでしょうか。

忘れては困るので当サイトは「小池都知事、公約を守ってください」と言っておきます。（文◎久田将義）

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