【未解決事件の闇1】雑誌GON!にも登場した女性編集者が謎の失踪
TABLO / 2014年8月27日 15時0分
特集ルポ:未解決事件の闇1 ~伊勢・女性編集者失踪事件
1998年11月24日、三重県に住む24歳の女性が姿を消してから、16年がたとうとしている。失踪したのは辻出紀子さんという県内在住の編集者兼記者。前日にタイ旅行から帰国し翌24日に出社。残業して仕事を終えた後の午後11時すぎに退社してから、行方がわからなくなった。捜査を担当する三重県警がマークしたのは県内に住む知人の男性X(当時30代)。その日、Xは彼女の職場や携帯電話に何度か電話し、午後11時すぎから彼女に会ったという。その後、任意による取り調べでXは左記のことは認めたが、詳細については黙秘を貫いた。
失踪前、辻出紀子さんは、当時人気のあった雑誌に読者モデルとして登場している。それはこのサイトの読者ならご存じの方も多いであろう、スーパーニュースマガジン『GON!』(ミリオン出版。現在休刊)の1997年10月号である。「大阪梅田地下街完全攻略大作戦」という5ページにもわたる大型企画の最終ページに、小田さくらという仮名で、当時の彼氏と一緒に登場している。
▲辻出さんは伝説の雑誌「GON!」に読者モデルとして登場していた
この雑誌に彼女が出たのは、筆者がこの記事を書くため、彼氏に声をかけたからだ。その男性は筆者と旅仲間。中国の最南部にある町の安宿でたまたま知り合って以来、4年来の知り合いだった。デートの様子を撮影してくれるカップルを探して電話をかけまくっていたら、彼が応じてくれた。「彼女できたんで連れて行きますわ」と言って、当日紹介してくれたのが彼女だったのだ。事件が起こる2年前の1996年秋のことだ。
膝丈スカートのワンピースに赤いカーディガンという出で立ちでやってきた彼女は上品でおとなしそうだった。しかし、ひとたび話すと、好奇心が旺盛で明るい活発な女性だということがわかってきた。人見知りせず、相手を信用して話す性格の持ち主だった。
海外にも活発に出かけていて、筆者と会う前後、インドや中国の奥地といったハードな場所に一人で出かけたり、僕の友人と内戦中のビルマ国境地帯に潜入したりしていた。そんな「橋を叩く前に飛び越える」かっとんだ女性だった。
いま思えば彼女の、誰とでも仲良くし橋を飛び越えてしまう性格が、事件に巻き込まれる原因を作ったのではないか――。そんな気がしてならない。
※次号「なぜ未解決事件になったのか? 容疑者X逮捕が一転!?」(近日配信予定)に続く
Written by 西牟田靖
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