沖縄では不支持率80%...安倍政権の政治手法に陰り by岡留安則

東京ブレイキングニュース / 2014年9月5日 15時0分

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元『噂の真相』編集長・岡留安則の「編集魂」

 

 安倍政権が樹立されて1年8か月が経過した。一強多弱といわれる自民党は政権基盤の圧倒的優位性をフルに生かして、タカ派の安倍イズム路線を次々と打ち出してきた。集団的自衛権行使に向けた解釈改憲も来春には法案を整備し、実現に向けて動きだそうと準備中だ。日米軍事同盟の強化とともに、特定秘密保護法や武器輸出三原則の解禁にも着手している。安倍イズムの狙いは、戦後史の清算であり、自立した軍事大国化への途である。

 さらに、原発再稼働や消費税の10%への再増税やTPPでの関税撤廃や制限緩和も水面下で着々と進行している。法人税の引き下げに代表されるように、大資本への優遇、弱者切り捨ての策謀も進行している。ようするに、安倍政権はこれまでの自民党政権が手をつけなかった分野まで土足で踏み込むような政治手法を駆使している。

 安倍政権のシンクタンクともいうべき官邸の機能も拡大強化されている。安倍政権のやり方は日銀総裁や内閣法制局といった国の根幹を決める人事を恣意的に配置する。さらに、自らの政策を実現させるために、仲間内で固めた有識者会議を立ち上げて素案を作り、閣議決定で方向付けを急ぐ。後は一強多弱の数の論理で法案化を図る手法だ。まさに安倍政権お得意の専制政治で、独裁政治と寸分変わらないやり口だ。

 だが、この安倍政権の盤石と思われた政治手法にも陰りが見え始めた。安倍政権の支持率が低下傾向を見せ始めているからだ。これまで安倍政権に対する批判を控えてきたメディアも徐々に批判を開始した。官邸を中心にしたメディア懐柔対策が強引すぎるためにメディア側が反発を持ち始めたこともあるだろう。

 むろん、広島・安佐南区の土砂災害の日にも山梨でゴルフをやっていた件や、演説草稿をコピペして流用していた事実も発覚した。歯科医通いがあまりにも頻繁なために潰瘍性大腸炎をおさえるための特効薬のステロイドによる副作用説も囁かれている。

 そんな中、安倍政権は9月第一週に内閣改造を行う方針を打ち出した。幹事長職を外されることが確定的になった石破茂氏が、安全保障法制担当大臣への移動に難色を示したことで、これまで表面化しなかった安倍総理と石破幹事長の来年に予定される総裁選に対する思惑が明らかになった。

 一枚岩に見えた安倍内閣に遂に亀裂が入った感じだ。女性閣僚を5人に増やす方針を打ち出していたが、橋本聖子議員によるフィギュアの貴公子・高橋大介へのキス強要が「週刊文春」にスクープされたことで、安倍構想の一角が崩された。しかし、石破幹事長が無役になる決断ができるかどうかの結論は党役員人事や組閣まで待つしかない。次の自民党総裁選まで一年がある。出たがり、しゃべりたがりの石破幹事長が、メディア報道やテレビ出演のない立場に一年近く耐えられるかどうかも疑問だ。

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