「ホーム端で歩きたがる人」現役地下鉄駅員によるトウキョウ駅ナカ日記
TABLO / 2014年10月1日 19時27分
都心の電車というのは、とにかく本数が多い。JR山手線にしろ、地下鉄にしろ、主要な私鉄にしろ、朝と夕方のラッシュ時はものすごい過密ダイヤだ。3分から5分おきに電車が来る路線も珍しくない。
駆け込み乗車は多い。でも、あわてないお客さんも多いんだ。乗ろうとしてドアが閉まっても、そのまま普通に次の電車を待つお客さん。慣れているお客さんだったら、本当にすぐに来るのがわかっているからね。
だから、あわてることなんて全然ないんだけれど、普段はあんまり電車とかに乗らないお客さんなのか、とにかく無茶をする人が少なくない。
この前も、発射直前の電車に20代くらいの、若い女の人が駆け込んだ。すると、そのあとをその母親らしき女性が走ってくる。しかも、もうドアが閉まるその時になって、若い方の女の人がドアから両手を突き出した。そして、あとから来た母親らしい人も、閉めかかったドアに手を突っ込んで、見事にドアに挟まった。もちろん、ボクやほかの警備員が駆け寄って対処。結局、ドア再開。2人とも、知らん顔で乗っていったね。何を急いでいたんだろう。そんなにあわてなくても、次の電車は1、2分で来るのに。
それと駅のホームを歩く時、線路から離れて歩くのが普通。ところが、ホームの端っこギリギリを歩くお客さんがいる。ホームが混んでいて、通るスペースがないなら仕方ないかもしれない。
でも、ガラガラに空いていていくらでも通路があるのに、それでもホームの端を歩くわけ。電車が入ってくる時に流れる、「黄色い点字ブロックの内側までお下がりください」という放送はだれでも聞いた事があるだろう。ボクたち警備員も、同じことを繰り返す。電車が来ますから、十分に離れて下さいって。
それでも、やっぱりホームの端、線路のすぐ近くを歩くのを辞めないお客さんがいるんだ。ボクたちが「危険ですので~」と言っても、怖い顔で「うるさい」「邪魔だ」と怒鳴ってにらみつけてくる。ホームの端をズンズンと歩いてきて、警備員に体当たりしてくるお客さんまでいる。どうしてなんだろう。ホームの端っこを歩くと、何かいいことでもあるんだろうか。本当に、不思議で仕方ない。
駅のホームというのは、本当に怖い。線路に落ちただけでも、大ケガをすることが少なくない。実際、落っこちてケガをして、救急車で運ばれたというお客さんを何度か見たことがある。まして、電車が入ってきたら、もうただごとでは済まない。ボクは、ホームの端を歩くなんてまっぴらだ。プライベートでも、できるだけホームの内側を歩くようにしている。
Written by 東京都内某地下鉄勤務・原田大作
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