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「団塊世代は言うこと聞かない」現役地下鉄駅員によるトウキョウ駅ナカ日記

TABLO / 2014年9月27日 17時0分

「団塊世代は言うこと聞かない」現役地下鉄駅員によるトウキョウ駅ナカ日記

●現役地下鉄駅員による「トウキョウ駅ナカ日記」

 駅にはいろんなお客さんが来るけれど、とくに困っちゃうのは60代のお客さん。いわゆる団塊の世代という人たちだ。

  何が困るかといって、ボクらのお願いを聞いてくれないわけ。たとえば、電車がホームに入ってくる時は、点字ブロックの黄色い線の内側まで下がるのが常識だよね。たいていのお客さんは、何も言わなくてもそうしてくれる。

 けれども、なかにはその黄色い線の上にどーんと乗っかっていたり、点字ブロックよりもずっと前に出で電車を待っていたりするお客さんがいるんだ。そうすると、ボクらは近づいていって「黄色い線の内側にお下がりください」とお願いするんだ。もちろん、ていねいな言葉遣いで、頭を下げて言うわけ。そうすると、たいていのお客さんはちゃんと下がってくれる。

  でも、なかには無視したり、「うるせえなぁ」とにらみつけてきたりするお客さんも少なくない。そういう時は、仕方ないから近くで危険がないように見守っていたりするんだ。

  ところが、60代のお客さんのなかには、もっと困ったことをする人がいるわけ。たとえば、こんな感じ。例によって、点字ブロックの上に陣取っているので、下がってもらうように言うけれど、まったく知らん顔。そこで、「安全管理のこともありますので、点字部分はお空けいただけませんか」とお願いする。デパートとかでも、点字ブロックの上に荷物とかを置かないよね。それと同じだ。

(これでこのお客さんも、下がってくれるだろう)

 そんなふうに思っていたら、何とその60代のお客さん、点字ブロックの前に出て、本当にホームの端っこに立った。ボクは驚いて、「危険ですので、お下がりください」と何度も頼んだ。でもそのお客さん、言うことを聞いてくれないどころか、ボクをまるでバカにするように、ニヤニヤ笑ってこっちを見ているだけなんだ。

 そのうち、電車がホームに入ってきた。当然、何度も警笛を鳴らされたけれど、そのお客さんは相変わらずニヤニヤしたまま。そして、停まった電車に乗って行った。何事もなくてよかったけれど。

 それにしても、何で60代とかのお客さんは、あんな、まるでボクラに嫌がらせみたいなことをするんだろうか。ほかの世代のお客さんたちは、ああいう嫌がらせみたいな、わざとボクらを困らせるようなことはしない。本当に、団塊の世代の人たちは、よくわからないね。

Written by 東京都内某地下鉄勤務・原田大作

Photo by Magdalena Roeseler

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