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【西成マザーテレサ事件の謎3】不審火で焼死した支援者についての重大証言

TABLO / 2014年12月18日 17時0分

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「西成のマザーテレサ」こと女医の矢島祥子さんが亡くなって5年が経つ。筆者がその死を知ったのは死後かなり時間が経ってからだった。夏が終わろうとしている時期に、筆者の元に1本の電話が入った。電話の主は西成の住人からだった。

「興味深い話を聞けそうな人間を見つけた」

 大まかに言うとこの様な内容の電話だった。筆者はすぐに大阪の西成に駆けつけた。待ち合わせ場所で「」という口約束をさせられると、そのまま男のいる場所に案内された。紹介されたのは、年齢50歳前後で、どこか陰のある男。いわゆる「訳あり」風の人物だった。

 男の素性を聞くと、過去に関西のある暴力団に在籍した経験があり、そこから紆余曲折あって現在は建設現場で働いているといった。

――矢島祥子さんの件で何を知っているのか。

「矢島さんの件は直接は知らない。だけど焼死した佐藤さんの件は聞いている」

 ※佐藤豊さんは矢島さんの元支援者。2012年、不審火によるアパート火災で死亡。

「佐藤さんにはいろいろ噂があった。そのひとつを話すとこうだ。彼にはいろいろと借金があったと。それは細かい金額だけど、闇金から借りていたから、かなりの金額を吸い取られていたという話だ」

――借金があったとして、なぜ不審死に至ってしまうのか。

「佐藤さんは借金をカタにある役割を背負わされた。それがあの女医さんを当日呼び出したんだよ。俺はそう聞いている」

――それは借金の債権者に強要されたのか。

「佐藤さんもあんな事になるとは思っていなかったんだろう。その後に口封じで殺されたと聞いている」

 この男の話をまとめると、矢島祥子さんが殺害された当日に呼び出したのは、謎の不審火で焼死した佐藤豊さんであり、矢島さんの考えに共感していた佐藤さんは結果としてその様な事が行われる事は当然知らなかったという。

 その後、佐藤さんは事件が起きたで深く悩み続け、そしてその事を知っている人間が佐藤さんが居住するアパートに火をつけた、と言うのだ。

――佐藤さんに借金があったという話に信憑性あるのか。

「俺は実際に借用書は見た事がある」

――誰からの借金か?

「一人ではなかった。色々な人間からの借金があった。金額は細かい小さな金額だけど、それが積もり積もっていたんだろう」

 この男の証言はやけに具体的だった。そして気になったのが、西成で会ったというのに関西弁ではなかったこと。そのあたりを突っ込もうとしたら、「そろそろ時間がないので、このあたりで......」と遮られてしまった。

 男は紹介者に連れ出され、部屋を後にした。その後、筆者はその部屋に数時間待機させられてしまった。この時間は何を意味するのであろうか? 数時間後、筆者は解放され、取材場所を離れた。

 この男の話は真実なのか。一つ言えるのは、取材費を莫大に要求されたわけでもなかったということ。明らかに金目当ではないのだ。事件の一日も早い解決を望む。

Written Photo by 西郷正興

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