宮迫博之はなぜ明石家さんまを選んだのか 吉本興業内で急速に支持率が下がり始めた松本人志

TABLO / 2019年12月20日 16時15分

画像はインスタグラムより

吉本は何か変わったのか?

振り込め詐欺グループの宴会に吉本興業所属の芸人らが出席して、金銭を受け取っていた闇営業問題が明るみとなったのは今年7月のこと。季節も夏から冬へと変わり、あの騒動から半年が経とうとしています。営業やテレビ出演を自粛した芸人もいれば、いまだ表舞台に戻ってこれない者もいます。

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それにしても、この魚の骨が喉につかえたような違和感は一体、なんなのでしょうか? 社長のお粗末な会見で、「今後は芸人ファーストを心がける」と明言しましたが、具体的に吉本の何がどう変わったのかさっぱりわかりません。

また謎を引きずっているのが、吉本が抱える闇の一端が表面化した、宮迫博之と田村亮による涙の謝罪会見。吉本は7月19日付で宮迫のマネジメント契約を解消すると発表しましたが、その後行われた社長の会見でその処分を撤回するという予想外の急展開。表向きは活動自粛ということで両者ともなりを潜めた状態にありますが、二人の処分もよくわからないまま現在に至ります。

「松本、動きます」の空虚さ

「吉本執行部は最も重要な核心部分の説明を放棄している」と憤慨するのは、テレビ朝日の関係者。

「騒動の真っ只中にダウンタウンの松本さんがツイッターで〝松本、動きます〟とか言ってましたけど、その成果は岡本社長のふざけた会見のみで、結局何もしていないのが残念。現在の吉本の体制は松本さんにすごく有利な人事で、極楽の加藤さんがあんな惨めな会見しかできない社長やそれをよしとする上層部は全員責任を取って辞めるべきと言った時も、一人だけ幹部らを擁護していました。吉本の上層部は随分と松本さんに助けられたと思うし、松本さんにとっても自分の将来的な居場所の確保や、現在の立場を保持できた。結局、彼らのしたことは仲間内の茶番にすぎず、社会的責任は一切果たしていないと思うのです。今回の騒動は一部の人間だけが得をして、その他大勢の芸人たちに不安と不信感を与えたのみ。大きなプロダクションなのにやってることが中途半端で、松本さんの言動もそうですが心底がっかりしてますよ」

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会長の大崎氏は、ダウンタウンの育ての親で、岡本社長は元マネージャー。副社長の藤原氏は『ガキ使』や『笑ってはいけない』シリーズでお馴染みのようにダウンタウンとは近しい存在です。恩義を感じている松本が彼らを擁護し、守ってやりたい気持ちも分からなくはないですが、しかしそうした一方で別の目論見が、ことを複雑化させていると吉本事情に詳しい関係者は話します。

「ずさんな芸人管理もそうですが、実は今回の闇営業問題で最も浮き彫りとなったのは吉本内部の力関係。面白いことに、例の〝松本、動きます〟の直後、明石家さんまさんが宮迫を自分の会社で預かると明言し、世間を驚かせました。それを受けて、今度は松本がワイドなショーでロンブー亮をどうにかしたいと、彼に手を差し伸べるような発言をしました。ロンブーに関して言えばすでに相方の淳が、亮と吉本を繋げるための会社を立ち上げましたが、実はそんなことをしなくてもしっかり繋がっていて、その会社のバックは大崎会長なんですよ。会長が以前作ったオフィスビルの中に、淳の新会社を置いたんです。年末のワイドなショーに淳がゲスト出演することになってるのも、松本と会長の息がかかっているから。先輩である松本が動いて亮の復帰への道を作るというシナリオの方が、構図的にも美しいですよね? このように松本は会社の汚名挽回をしながら、吉本を裏で操り、そしてさんまさんより自分の方が力を持ってると、世間に見せつけているんです」

実はずっと前から明石家さんまと松本人志の間には因縁めいたものが渦巻いていたと前出の関係者は続けます。

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松本を裏切った宮迫

「吉本の現体制は会長も社長も松本一派なので、さんまさんにとっては少々居心地が悪い環境だと思います。やすきよの元マネージャーで吉本新喜劇を再生させた木村常務取締役、彼はさんま一派だったのですが2002年、社長だった林裕章と対立して吉本を退職しました。ダウンタウンが確固たる地位を東京で掴み、順風満帆だった時代と重なるのですが、当時その活躍をよく思っていなかったさんまと後輩の大平サブローがダウンタウンを妨害していたというのは有名な話。そのことを松本はずっと根に持っているといいます。

松本は当初、ワイドなショーで宮迫の話をたくさんしていましたよね。電話で昨日話したとか、嘘をつかれたとか。厳しい物言いでしたけど、後輩を思いやる愛情が垣間見れた。なのに、散々松本に世話をかけた宮迫が、突然さんまさん側についてしまったじゃないですか。松本的にはだから、格好が付かなくなってしまったんですよ。さんまさんが宮迫なら、それじゃ俺は亮だ、どっちが早くあいつらを復帰させられるか、つまりどちらに権力があるのか、そんな馬鹿げた闘争を繰り広げているようにしか僕は見えませんね」

どちらが優勢なのか….それは言うまでもなく、内部に味方の多い松本人志と言いたいところですが、キャリアと人望ではさんまの方が断然上のよう。

「松本はさんまさんに鞍替えした宮迫を、よく思ってないと思います。さんまさんが先日、大勢の芸人を招いて宮迫復帰集会を開きましたよね。それに誰が参加したか松本含めた吉本上層部がリストアップしろと大騒ぎしていたとか。宮迫復帰集会はそれはそれは盛大だったといいます。さんまさんから直接声をかけてもらった各局のテレビ関係者は総出。もしこれが松本主催だったならば、人はそこまで集まらなかったはずです。テレビマンから圧倒的支持を受けているのはさんまさんですし、視聴率だって松本より持ってます」

それにしても、なぜ宮迫は急に松本からさんまへ鞍替えしたのでしょうか?

忘れない「あの時の恨み」

「松本がさんまを根に持っているように、宮迫も松本に思うことが多々あるのでしょう。誰が次の吉本を担うか、上層部が水面下で争いを繰り広げていた時に、大崎派の松本は当時売れっ子軌道に乗って東京進出間近な天然素材のメンバーを、徹底的に攻撃していました。それでも宮迫は早い段階で松本に気に入られ、レギュラー番組を共にするまでになりましたけど、どこかで信用できないと…… 過去を引きずっているんだと思います」

今では表向き仲良しですが、松本は長いことナイナイ岡村を敵対視して共演NGを掲げていたことを思い出しました。売れっ子芸人は俺たちだけで十分、若手はひっ込んでろ、内心そう思っていたのかもしれません。

さて話を戻しますが、吉本の中堅どころや若手芸人たちは、さんまと松本の2大派閥の闘争をどのように捉えているのかも気になるところです。

「どっちにつくのが正解か、風向きを読んでる状態かと…。宮迫復帰集会に出席予定だったフットボールアワーの後藤は、土壇場でキャンセルしたらしい。多分ですけど、松本陣営からとやかく言われたのでしょう。後藤以外にも裏で何か言われた芸人はいたと聞いてますよ。知名度があってそこそこ売れてる芸人は、みんなしたたかです。どっちの先輩を尊敬しているとかではなく、自分が損しない道を探ってるのではないでしょうか?

それから、若手芸人たちが路頭に迷っている案件として、契約書問題があります」

まだまだ根深い問題が残っていました。

役者の「格」が違う?

「近藤春菜や陣内智則、友近などが苦言を呈していましたが、いざ交わそうとすると難色を示しているのだとか。とくに若手が契約書を交わすことに逃げ腰のようで、なぜかというと契約更新しないと簡単に会社から切られてしまう可能性が今後出てくるから。リスクを恐れてるんですよ。闇営業の騒動以降、会社は口だけで実は何一つ変わってないことに、芸人たちも気付いてる。そんな適当な会社と、ガチな契約書を交わして果たして安全なのか? そう言った部分が不安なのも至極当然ですよね」

「松本、動きます」で、てっきりそう言った部分含めて正してくれるものだと誰しも期待していましたが、全てが有耶無耶で宙ぶらりんなのが今の現状。「大晦日に笑ってはいけないなどやってる場合じゃないのに」と、吉本社員。

「吉本芸人、社員の間で松本さんの株はダダ下がり。極楽の加藤さんも友近さんも、そして執行部に牙を剥いたタカアンドトシさん、このあたりは今後風あたりが強まる可能性があります。今は松本さんとその一味のやりたい放題な状態で、責任も果たしてなければなにも進展していません。ハッキリ言って気持ち悪いですよ。それなのに、謹慎中の亮を1日でも早く復帰させてやりたいとか、やるべき順番が明らかに狂ってる。何もかもガッカリです」

松本人志は、良い先輩風を吹かして「俺がなんとかして復帰させてやろう」と、結局は自分の派閥の拡大化を狙っているだけなのかもしれません。

今後のキーパーソンになりそうなのは、やはり明石家さんま師匠なのでしょうか。(取材・文◎那目鯛子)

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