河川敷ホームレスの最新事情「今はスマホやWi-Fiも活用している」

東京ブレイキングニュース / 2014年11月5日 19時0分

写真

 アベノミクスで景気は回復したのだろうか。少なくとも庶民には実感としてない。ましてや、貧困の象徴である「ホームレス」は相変わらず社会の底辺で存在し続けている。筆者は東京、神奈川、埼玉等のホームレスを取材してみた。その知られざるホームレスの最新事情とは?

 ホームレスにも地域によってかなり特色がある。たとえば北海道のホームレスの場合、岸壁のテトラポットに住み着いているケースがある。それで冬を越しているのだから驚くばかりだ。

 関東近県のホームレスの場合、河川敷や大規模な公園にブルーシートやトタン板、ダンボールで居住スペースを作り生活しているケースが多い。また、犬や猫を飼育しているホームレスも目立つ。これは人恋しいからか、全国に見られる事例だ。

 神奈川県の海沿いに住んでいるホームレスたちは、自ら「ホームレス界のセレブだ」と言い張る。彼らは太平洋に面した湘南海岸を根城としている。海からの潮風や砂を防ぐ砂防林に住んでいるため、心地よいのだという。

 彼ら湘南海岸のホームレスは経済的にも自立している。朝は付近に捨てられた家電製品を拾って修理、それをリサイクルショップに売ることで現金を得る。食べ物は眼前に広がる海で釣りをして、新鮮な魚介類を食べているという。彼らのネグラを訪問すると、大多数が扇風機やストーブを完備していた。また、夏場に海水浴客が落とした小銭を拾い集めたり、海辺に流れ着く漂泊物を細工して売り捌くこともある。なんとも恵まれた生活を送っているのだ。

 では、東京のホームレスはどうだろうか。都内でもきちんと整備された大きな公園や河川敷に住んでいるホームレスは団結力が強く、結束が固い。それが顕著なのが隅田川のホームレスだ。彼らの中で設けられた秩序や規則を守り、コミュニティを重視する。ホームレスとはいえ、一般的に「隅田川系」は孤独を好まないようだ。たとえば誰かが病気で倒れると、「隅田川系」の場合は数人で看病する。どこから調達してきたのか、怪しげな医薬品まで十分に揃っている。

「隅田川系」は、コミュニティを仕切るリーダー的な人物がきちんと存在している。その団結力でもって、行政の立ち退きには全員で断固として立ち向かっていく。その強固な組織力はまるで「ホームレス組合」のようでもある。

 実際にある新参ホームレスがダンボールを手に寝床を探していると、すぐに人間が飛んできて、「あそこにいる顔役に何かを持って挨拶に行け」と指示された。その通りにすると、すぐに寝場所を確保してもらえたという。なんという手際の良さだろうか。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
東京ブレイキングニュース

トピックスRSS

ランキング