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警視庁公安部が「コスプレ男子」を逮捕 職質から発覚した中国への“国家機密漏洩” ほとんどまともに取り上げない日本マスコミ

TABLO / 2020年1月23日 10時58分

画像はイメージです

 

もっと大きく取り上げていいニュースではないか。1月14日、警視庁「公安部」は、陸上自衛官証明書を偽造した中国籍の日本語専門学校生A(23)を逮捕した。容疑は有印公文書偽造の疑い。産経新聞などが同日報じた。

 

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ことの発端は昨年10月、世田谷区内の路上でAに職務質問したところ、所持品から自衛官証明書が見つかったのだ。顔写真はAで、陸上幕僚長からの許可、有効期限、(架空の)証明番号などが記載されるなど、素人目には本物にみえる精巧な作りだった。

Aは取り調べに対し、「コスプレのため」「サバイバルゲーム時に使うため」などと供述しているというが、入手方法などについては「インターネットで購入した」と供述するにとどめている。逮捕を受けて、陸上自衛隊は各施設でAの出入りがなかったか確認したが、現段階ではそのような事実はない、ということだ。

さて、この逮捕が提起した問題は小さくない。まず、容疑者の供述などから、精巧に偽造された「日本の治安にかかわる組織」の身分証明書が、中国で大量に出回っている可能性があるということ。自衛官の身分証明書があるなら、警察官の身分証明書があってもおかしくないだろう。

いまひとつは、警視庁の公安部が取り調べているということだ。大手メディアは大事な部分をスルーしているが(あえてか?)、記事を読んでもわかるようにAは世田谷区内で“ばんかけ”(職務質問)されたことが逮捕のきっかけとなっている。

普通に考えれば、所轄の制服警官が声をかけて有印私文書偽造の容疑で逮捕したのを、事件の性質をみた公安が「持っていった」と見るべきだろう。本来、大切なところなのだが、ここらあたりのいきさつは警備警察を軽侮し、刑事警察べったりの大手マスメディア=記者クラブからは見えてこない。

 

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もし、Aの供述通りサバゲ―やコスプレ用のために購入したとしても、現実に証明書が出回っているという事実は看過しがたく、その背景を詳らかにする必要はある。なによりも、自衛隊組織がそれを欲するはずだ。

しかし、である。残念ながら公安部が持っていったとなると、この顛末は今後表にあらわれない可能性もある。公安の性質からして、表に出さないというのもあるが、場合によっては泳がせて様子を見ることもあり得るからだ。前述した通り、記者クラブはあてにならない。国民は闇のなか……だ。

いずれにしても、事件の背景などを考えれば些末な出来事で済ますことは許されない。もしだが、これが中国国内で起こったらどうなるか? 人民解放軍の身分証明書を偽装した日本人が無事で済むと思うほど、ナイーブな人はいないだろう。大手マスコミの意識と覚悟が試される案件とみていい。(文◎堂本清太)

 

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