ドラッグ密売人が証言...巧妙化する違法薬物の運搬方法とは

東京ブレイキングニュース / 2014年12月3日 20時0分

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 歌手のASKAに薬物を譲渡として警視庁組織犯罪対策5課に逮捕され、麻薬取締法違反(営利目的譲渡)などの罪に問われている無職・柳生雅由被告(64)が、東京地裁における公判で起訴事実を大筋で認めた。

「柳生被告が持ってきたコアラのマーチやビスケット、チップスターといったお菓子の中に(薬物が)入っていた」というASKAの供述を明かした検察は、柳生被告が複数の菓子と一緒に薬物を渡していたと指摘。それに対して、逮捕時から一貫して「お菓子を渡しただけ」と容疑を否認し、初公判においても「ポテトチップスやポッキーを渡しただけ」と無罪を主張していた柳生被告であったが、ついに陥落したと言える。

 薬物の取引現場を見たことがない人が、このやり取りを聞いても、その情景を思い浮かべることは難しいだろう。そこで、とある密売人と接触して取材を進めると、「ひと昔前まではブツの入ったパケ(チャック付きのビニール袋)を茶封筒に入れるくらいの感じで取引きされていたものだが、いまの梱包方法は巧妙になっている」と驚くべき密売の実態を証言した。

「まずは、筒状の箱に入ったポテトチップスや箱入り菓子などを買ってきて、その蓋や底部を丁寧に開く。それからパケに入れたブツを中に入れて、開いた部分を丁寧に糊づけして未開封の状態に戻すんだ。箱状のモノを選ぶのは、一度開けても簡単に修復できるし、ブツを入れても音が変わらないからさ。大麻など臭いの強いブツを扱う際には、カップ麺を使うことが多いな。市販されている家庭用の真空パック機を使って、パケに入れたブツを真空パックにして隠匿した後、さらにカップ麺を真空パックにして未開封の状態に戻すんだよ。こうすれば臭いは遮断出来るし、職質されても商品を開封されることはないから、配達中に摘発される心配もない。まさに一石二鳥の、完璧な運搬方法といえるだろう。でも、ASKAの野郎が全部バラしちゃったから、もう完璧とはいえないよな」(前出・密売人)

 今回接触した密売人によると、ここまで暴露したASKAに対する密売人達の怒りは相当なもののようで、報復行為が画策されているという噂は絶えない。こうした手口が捜査当局に把握されたことから、今後の捜索が厳しくなると予想されるが、そう言うと彼は笑った。

「まだ表に出てないやり方もあるから大丈夫だよ」

 この世に違法薬物が存在する限り、捜査当局と密売人の知恵比べは終わらないのである。

Written by 東郷龍司

Photo by Thomas Leuthard

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